音飛びの現象としては以下のようなものです。
・気温が低いと頻度が上がる
・CDの最初の方の曲で多い
・だいたい同じ所で発生する
実は一度分解して注油したことがあります。その時は音飛びの頻度が1/3程度まで改善されました。
その後ネットで調べると「古いグリスが固化しピックアップが正常に動かない」場合にこのような症状が出ることがわかりました。
前回注油時にもほこりを取る程度の簡単な掃除はしたのですが、今一度しっかり掃除することにしました。
裏、後ろのネジを外して外板を外します。
化粧パネルを取ります。
ボリュームを引き抜いてそこに隠されているネジ2本を外し、前面操作パネルを取ります。
上段のMDユニット、下段のCDユニットが見えます。
白い台座のネジ4本を外してMDユニットを白い台座ごと外します。(ケーブルを外すのが面倒なのでMDユニットは完全には外さず後ろに跳ね上げてあります)
CDユニットが見えてきました。
CDを上から抑えるパーツを外すとピックアップが見えてきます。
白い大きなギアを動かすとピックアップが移動します。ギアやシャフトに付いている白いグリスを除去します。歯ブラシとアルコールを付けた綿棒で根気強く掃除しました。
CDユニットをひっくり返して裏側からも掃除をします。
途中何度かCDを再生させて確認しながら掃除したのですが、大きく効果があったのは上から見たときに一番大きな白いギアの裏側の(一番大きな白いギアと一 体になっている)小さなギアです。ここに硬くなっている白いグリスが付着していましたので何とか除去すると劇的に音飛びが少なくなりました。
掃除が終わった後、新しいグリスを塗布し試聴したところ音飛びはほぼなくなりました。
グリスはスプレー式のものを使いましたが広い範囲に飛び散るので、まずは紙コップに溜めてから綿棒で塗布しました。
しかし筐体に触れてちょっと振動を与えると簡単に音飛びします。ただしこの現象になるのはCDの最初の方の曲だけです。
ピックアップの出力が弱いせいではと思い、半固定抵抗をいじってみました。結果、ある範囲内では変化がなく、範囲を超えるとCDを認識しなくなりました。私の手におえるものではないと判断し、元に戻しました。
最後にピックアップレンズを綿棒で軽く磨いて終了。元に戻します。
修理はほぼ成功しました。「ほぼ」というのは、そばで飛び跳ねたりして振動を与えると音飛びするからです。静かにしていれば今までは全曲聞くのに数十回は音飛びしていたCDが音飛び無しで完走しますし、レシーバーの横に置いてあるスピーカーの音では音飛びしません。
もう古いものですので買い替えても良い(だからリスク招致で修理に踏み切った面もあります)のですが、今新品で買えるものにはMDがありません。MDを使うことはほぼ無いのですが、今まで録りためたものが聞けなくなるのは寂しいので何とか延命させたいのです。
************2015/11/04追記**********************************************
その後ピックアップユニットを交換しました。そちらの記事もご覧ください。
ピックアップレンズ部品KSS-213C(ASSY)を変えてて見てはどうでしょうか
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