HDD取り出し後の作業手順です。
まずはHDDのクローンを作ります。用意したのは知人から借りてきたMARSHALのデュプリケーター(MAL-4435SBK)です。使い方は簡単です。「clone」ボタンを連続で押すだけです。
しかしここで問題発生。
ランプが点滅しコピーが始まったので5分ほどめを離して戻ってきたらランプが消灯しています。正常終了でランプ消灯なのですが、1Tのクローンには4時間ほどかかるはず(セクタコピーなのでデータが無くても同じ時間がかかるはず)なので正常終了したとは思えません。
もう一度同じ操作をするとしばらくして今度はランプが点灯したままになりました。コピー中はランプが点滅しているはずなのでこれも正常ではありません。数時間放っておいても変化無しなので電源を切りました。
これでHDD不良は確定的でクローンにも失敗したのですが、この時点では換装の成否は5分5分と思っていました。なぜなら今回の場合、ディスク全体をコピーする必要は無いのです。元々データ領域は後でフォーマットするので必要なのは管理領域だけなのです。頭の64MB程度をコピーできていれば成功となります。
そのまま次の手順にすすみました。新HDDをパソコンにUSB接続します。当然この時点ではWindowsから認識されませんが問題ありません。パソコンに「HxD」というバイナリエディタをインストールします。適当にダウンロードしたらウィルスチェックに引っかかりました。皆さんも気を付けてください。
HxDを管理者権限で起動し、「エクストラ」→「ディスク」選択、ここで新HDDを選択します。ディスク1,ディスク2などとしか表示されていませんので迷うと思いますが、一旦開いて右上の数字を比較して目星をつけてください。私の場合はPC内蔵256GB、外付け3Tと大きな差がありましたので容易に判別できました。「読み取り専用」のチェックは外しておきます。
このソフトはファイルシステムではなくディスクを直接読み書きできるのですね、素晴らしいです。バイナリエディタは使い慣れたものがあるので、なぜこのソフトを入れなければならないのか疑問に思ったのですが、そういうことなのですね。
これはやる必要が無いのですが、「Panasonic」で文字列検索してみたところ先頭付近でヒットしました。これでかなりテンション上がりました。管理領域のコピーが成功している可能性が高いからです。
ここから最大容量を記載している部分の書き換えを行います。言い忘れましたが容量を変更しない場合(今回のように3Tを積んでいても1T使えれば良いケース)はHxDの作業は一切必要ありません。クローン後、そのまま付け替えれば良いはずです。(たぶん)
以下の値(アドレスではありません)を検索し、置換します。あくまでBZT72Xで、1T→3Tに変更するケースでの話です。機種や容量によって変わりますので調べてください。全部で16か所あるはずなのですが、無事全て見つかり置換できました。
A2 14 1A 1D → E6 3D 4F 57 (8か所)
A2 04 0E 1D → E6 2D 43 57 (8か所)
上書き保存したらHDDをPCから外します。
ここからは換装作業です。と言ってもHDDを付け替えて元に戻すだけですので手順は割愛します。
いよいよ緊張の電源投入です。電源を入れると「このディスクはフォーマットが必要です」とか言ってきましたのでフォーマットしました。この時に「HDD異常検出」メッセージが出ることも有るようなのですが、私の場合フォーマットは何事も無く完了しディスク残量が277時間(DR)となりました。容量一杯まで録画していませんので確実ではありませんが成功のようです。
その後の録画も成功し、以前のような不具合は出ていません。期待していたレスポンスですが特に変わりは見られませんでした。ハードディスクのカリカリ音は多少大きくなりました。
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