検証用にWindows11環境が必要になったのですが古いPCしかありません。
検証用端末を Windows10 から Windows11 へアップデートしたいのですが、Windows11 の最小システム要件を満たしていません。具体的にどこがダメなのか調べるために Windows11 のサイトに行き、下の方にあるリンクから「PC 正常性チェック アプリ」をダウンロード・実行してみます。
https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/windows-11
「TPM 2.0」と「プロセッサ」が引っ掛かっている(実は最初「セキュアブート」も×でしたが、これは後述)ことがわかりました。このPC、TPMはサポートしていますので有効にするだけですがCPU(Core i5 4300U)はどうしようもありません。
調べてみるとCPU制限は回避できるらしいのでやってみます。以下のレジストリ値を「1」にすれば良いらしい。
HKEY_LOCAL_MACHINE
SYSTEM
Setup
MoSetup
AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU = 1
レジストリエディタで見てみると「MoSetup」自体が無かったのでコマンドプロンプトを管理者モードで開き、以下を実行。
reg add HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\MoSetup /v AllowUpgradesWithUnsupportedTPMOrCPU /t REG_DWORD /d 1 /f
値がセットされました。
以下のサイトからWindows11のisoファイルをダウンロードします。5.11GBありました。
https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11
ダウンロードした iso ファイルをダブルクリックして開くと出てくる「setup」を実行します。昔は専用ソフトで iso ファイルを仮想ドライブにマウントして…と面倒だったのですが、今は簡単で良いですね。
しばらく進むと以下の画面になります。ここで「承諾する」をクリックします。
通常のアップデートで出てくる「引継ぎ」の有無も選べます。ネット情報だとCPU制限解除をするとクリーンインストールしかできないと書かれていましたが、実際にはWindows10環境を引継いでアップデートできました。
この後は勝手に再起動して進みますのでオペレーションは無かったかと思います。無事にアップデートできました。アクティベートもされていました。
使ってみた感じですが、何かWindows10より軽い気がしました。ブラウザやOfficeくらいなら i5-4300U 8GBメモリ でも普通に使える感じです。
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「PC 正常性チェック アプリ」で調べたときに最初、「セキュアブート」が×でした。原因は以下の通り。(あまり詳しくないので間違いがあるかも)
・ブートディスクが GPT ではなく MBR だった。
・ブートディスクが GPT でないと UEFI ではなく BIOS になってしまう。
・セキュアブートは UEFI でないと使えない。
GPT/MBRは「コンピューターの管理」→「ディスクの管理」→「(ディスクの)プロパティ」→「ボリューム」タブ→「パーティションのスタイル」で判別できます。
MBR→GPTへの変換はサードパーティーの無料ソフトを使うとデータを残したまま簡単に変換可能と書かれていたのですが、やってみると試したソフトすべてが有料でないと変換できませんでした。情報が古かったようです。
面倒ですがWindowsの「mbr2gpt」ツールを使用しました。試行錯誤していましたので画面キャプチャはありません。
・「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」
・「PCの起動をカスタマイズする」にある「今すぐ再起動」をクリック
・再起動したら「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」
・「管理者アカウント」でサインイン
・コマンドプロンプトで「mbr2gpt /validate」実行
・「MBR2GPT: Validation completed successfully」と表示されることを確認
・コマンドプロンプトで「mbr2gpt /convert」実行
・「Conversion completed successfully.」と表示されることを確認
・コマンドプロンプトを閉じて「PCの電源を切る」をクリック
・電源を入れてファーム設定を「BIOS(レガシー?)」から「UEFI」に変更し、「セキュアブート」が有効に、「起動ドライブ」がWindowsになっていることを確認
・再起動
以上で「PC 正常性チェック アプリ」の「セキュアブート」がOKになりました。
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ほとんどの制限を回避できるツールがあります。こちらもご覧ください。
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