2021年7月23日

リアラダー


 カングーにリアラダーを装着しました。

スロースタックカンパニーという会社から「Fungoo 」ブランド(?)のカングー2専用リアラダーが販売されています。黒一色でガテン系というよりアウトドア風味の見た目でカッコイイです。使用者も多くレビューも比較的良いです。価格は税抜きで 36,000円+4000円(送料)なので税込みで44,000円ですね。

もう少し安いものが無いかと探したら「精興工業株式会社 TUFREQ(タフレック) TR29 」を付けている人がいました。こちらの価格は約18,000円。



日産キャラバン NV350 用ですので多少の加工が必要とのことですが、この値段なら買ってみようかと思いました。ネットで検索するとタフレックを使っている人は複数いらっしゃるようですが詳しく説明しているものは見つかりませんでしたので、ここではなるべく詳しく記していきたいと思います。

意外とコンパクトな梱包で届きました。重さが気になったのですがオフィシャルサイトには記載なし。Amazonには6.3kgと記載されていましたが経験上、Amazonの重量データはあてになりません。体重計で(箱から出して手で持って)簡易的に測ってみたところ4.2kgでした。fungooは5.6kgとのことです。ちなみにどちらも耐荷重は80kgです。


組み立て式ですが詳細な説明書が同梱されてますので問題ないでしょう。


とりあえず仮組しました。パイプのシルバー色と接合部の黒色の組み合わせがいかにもガテン系でちょっと安っぽいです。Fungooは溶接に粉体塗装ということですので見た目ではそちらの方がずっと上でしょう。


車体との接合部、上側です。先端のツメをバックドアの上端に引っ掛けるだけです。


車体との接合部、下側です。こちらもやはり先端のツメ(写真の黒い部分)をバックドアの下端に引っ掛けるだけですが、こちらにはネジが付いていてツメのパーツが動くようになっています。上下のツメで挟んで引き寄せることでバックドアに固定するということです。


上部の接合部です。パッドが車体に接するのですが、先端~パッドのカーブがカングーとキャラバンではまったく違うので当然のごとく合いません。先端のステンレス版と黒い鉄板とで構成されているのですが、鉄板の方が硬くて曲げるのが難しいです。私は万力などを使って無理やり曲げましたが、曲げるのではなくスペーサーを挟んで対応した人もいるようです。いずれにせよここの加工が最大の難関。


バックドアの高さがキャラバンの方が長いようで、そのままでは下側がこの位置にきます。当然このままでは装着できません。


そこで上側の支持部の位置を下げます。最上部の踏ざんに当たるまで(これ以上下げられないところまで)下げた部分に穴をあけて固定します。写真では上の方に元の固定穴が見えます。(この穴はテープで塞ぎます)


本当はあと1cmほど下げたいのですが踏ざんがあるので下げられません。かといって踏ざんの下に固定すると今度は下側のツメが届かなくなります。下の写真はバンパーとの隙間ですがギリギリ擦る感じですのでもうちょっと上げたいわけです。結局、許容範囲だろうということでこの状態で固定しました。


下の写真が完成図です。ラダーの左右位置ですが、もっと右側だとバックドアの高さが少し低くなる(短くなる)ので前述のとおり固定できません。それくらい微妙な(絶妙な?)サイズということです。人柱さんがいてくれたおかげで「タフレック TR29」を選んだわけですが、もしかしたらもっとフィットする製品があるのかもしれません。

このように試行錯誤したのでラダーの位置合わせが結構大変でした。車体との接触部分には付属のプロテクトシールを貼るのですが、なぜか下側のシールの左右幅だけ(他は余裕あり)が余裕がなく位置合わせがシビアです。私の場合は車体の傷・へこみはあまり気になりませんが、気にする人は自分でいろいろ工夫したほうが良いと思います。

上部の固定部品を下げたせいで上に飛び出る形となったポールですが、これを短く切っている人もいらっしゃいます。私はポール先端がキャリアよりも下なので邪魔にならないことと、手すりとしてかえって便利だろうと考えたのでそのままにしました。風切り音は増えるでしょうが、キャリアを積んでいる時点で…ですから。


一般的には黒く塗装したほうが格好良いと思いますが、製品は艶あり塗装されているので再塗装はちょっと面倒かと思われます。私のカングーは緑(ベールカクタス)とシルバーの2トーンがテーマ(笑)なのでそのままにします。

さて、リアラダーは後部バンパーからはみ出ています。つまり全長が伸びているわけで車検に通るのか気になります。調べてみるとボルトなどで脱着可能なものなら「指定部品」ということでそのままでも車検は通るようです。2~3分で外せるので車検時には外すつもりですけどね。

気にしなければならないのがバックドアの180度開口とリアドアを全開にした場合の接触です。どちらも固定位置で静止している状態ならギリギリですが接触しません。しかしどちらのドアも開けたときには反動で固定位置から行き過ぎますので、間違いなく当たります。このようなケースはあまりないでしょうが、頭の中には入れておく必要があるでしょう。

それらは観音開き特有の問題ではありますが、一方ハッチバックだとラダーの重さのせいでハッチを上げたままにできないなどの弊害があり得ます。一長一短ですね。


実際に上ってみましたが強度的にも問題なさそうです。もちろんドアを閉めている時限定です。




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