2022年12月2日

レジェンドダイバー オマージュ


 有名ブランドの時計を丸パクリしているのは「コピー」ですが、デザインを真似て自社ブランドとして販売される時計を「オマージュ」と呼ぶらしいです。

以前の記事でも書いた気がしますが私は「ロンジン レジェンドダイバー」という時計が好きです。しかしそれなりに高価なので今だに買えていません。最近のブランド時計の高価格化を考えれば良心的な価格ですが…。

買う気マンマンで売り場に行っても針のペラペラ感とか見ると萎えてしまうこともありますが、最も大きいのはデイト付きということです。初期はノンデイトだったのですが、現在のステンレスモデルはデイト付きです。ブロンズケースはノンデイトなのですがステンレスモデルの方が好み。(ステンの方が安いですし)



Aliexpressを見ていたらレジェンドダイバー風が売っていました。どこから見てもレジェンドダイバーのブロンズモデルなのですが、メーカー名は「Gull Tron」だそうです。ノーブランドですね。写真を見るとすごく良かったのですが価格が3万円弱とちょっと高い。結構悩んだのですが結局買ってしまいました。

ここで心配されるのが税関の問題。コピー品を輸入すると税関で没収されるのは承知のとおりですが、以前は個人が1個だけ輸入する程度でしたらコピー品であってもお目こぼし?されていました。ところが今年からはそれも没収されるようになりました。今回の商品は知っている人から見れば明らかなコピーですが、一応、ブランド名はオリジナルなので大丈夫と判断しました。

無事に届きました!初見で「レベルが高い」と思いました。中華時計は全体的に高品質でも少なからず一部に「残念ポイント」があるものですが、それが見当たりません。


ただし実際に2時・4時のリューズを回して動かしてみると感触は良くないです。ちなみにムーブはシーガル ST2103 です。ムーブはカレンダー付きのようで、リューズを動かしていると内部でカレンダーディスクの動く感触があります。。


ケースバックを見てビックリ!レジェンドダイバーの絵とともに、しっかり「LONGINES LEGEND DIVER」とあるじゃないですか!「TITANIUM CASEBACK」とも書いてあるし。(もちろんこれはステンレスですがオリジナルはチタン)

これは…アウト!!


尾錠もロンジンのマーク。(ここのつくりはちょっとアマいかな?)


革ベルトにもLONGINES。


6時位置、オリジナルだと「SWISS MADE」とある部分には「CHINA MADE」と書かれています。これだけパクっといて自尊心wが許さなかった?ダイヤルにはブランド名として「Gull Tron」と明記されていますが、実は何も明記されていないタイプも売られていました。そちらも「CHINA MADE」なのかちょっと気になりました。


梱包に「この郵便物は税関検査のため開封され当局において再装されました。」のシールが貼ってありました。つまりたまたま抜き取りチェックを免れたのではなく、チェックを通過したということです。よく通ったなと思いました。


付属の時計ケースはこのようなチャチなもの。これが功を奏したか?おそらくですが時計のケースバックまで見ないでしょうから、表から見れば「Gull Tron の時計」として通用する気もします。


「オマージュ」は許せるものの「コピー品」は嫌(我ながら微妙ですが)なのでモヤモヤする部分はありますが、時計の出来(質感)はかなりのものと思います。ぜひオリジナルと見比べてみたいものです。






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