前車のシトロエン・エグザンティアは「ハイドロニューマチック」という変わったサスペンション形式でした。サスペンションアーム類には特に変わったところはないのですが、通常のコイルとショックアブソーバーの代わりにスフィアと呼ばれるものが付いていました。通常のショックアブソーバーの部分には見かけ上は同じようなシリンダーがあったのですが、このシリンダーで全車重を支えています。この部分の潤滑剤を塗るとサスペンションの動きが非常に滑らかになり乗り心地が向上しました。ということで定期的にこの部分に潤滑剤を塗っていたのですが(BXはこの作業をしないと乗り心地向上以前に不具合が発生するという話を聞いたことがあります)、カングーでも効果があるか試してみました。
事前調査では「何となく効果が感じられる」程度のようです。
私のカングーの場合(初期型)、最低地上高も高いですし、タイヤとホイールハウス隙間も大きいので何の準備も必要とせず手を突っ込んでスプレーするだけです。
フロントはコイルばねの隙間からダストブーツをたくし上げて摺動部にスプレーします。
リアはコイルとショックが分離しているタイプなので手は届きやすいのですが、ダストブーツのかわりにプラスチックのカバーが取り付けられていてシリンダーが目視できません。隙間からノズルを突っ込んで適当にスプレーします。
さて効果のほどですが、走り始めた瞬間は「オッ!!」と思うほど柔らかい乗り心地になりました。しかし本当に瞬間だけで、数キロ走ったら効果は消えました。その後時々「以前と違うかも」と思える(特にリア側)瞬間もありますが総じて変化ありません。プラシーボの域は出ないようです。
まあ、こんなものでしょう。ショックアブソーバーのフリクションは少ないに越したことは無いですし悪影響も無いでしょうから試してみる価値はあるでしょう。
ついでにバイク(XR100モタード)にもスプレーしました。ブーツはありませんので簡単に施工できます。反面、風雨にさらされますのですぐに落ちてしまうと思われます。どちらかと言うとサビ防止の意味合いが大きいです。
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