2022年5月13日

トゥールビヨン


 ついにトゥールビヨンを入手しました。

時計好きにとって「トゥールビヨン」は一つの憧れだと思います。憧れが現実味を帯びてきたのが20年ほど前でしょうか?10万円程度のトゥールビヨンが発売されました。もちろん中華製でしたが「あのトゥールビヨンが10万円!?」と色めき立ちました。この時はデザインがあまりにも野暮ったいというか格好悪かったので思いとどまりました。

しばらく忘れていたのですが久々に見てみるとデザインがこなれてきて、しかもさらに安くなっていました。最安だと3万ちょっとです。これならシャレとして買ってもいいかな?と思ったので本格的に調べてみました。

調べてみるとトゥールビヨンムーブを制作しているメーカーはシーガル(seagull)はじめ3社ほどあるようです。品質的にはシーガルが一歩上を行くようでその分価格も高いです。先程の3万円というのはその他のメーカー。機械式時計のムーブはそうそう壊れるものでは無いですがトゥールビヨンはちょっと別、修理も(事実上)できないし、故障は痛すぎます。というわけでシーガルムーブに決定。

シーガルムーブにも複数あり、最も安いのが「Cal.St8000」です。一番古く(15年ほど)てその分信頼性が高いです。他は「St82XX」系があります。

St 8230:チラネジ 緩急針 3分割ブリッジ 放射線状ジュネーブストライプ
St 8240:フリースプラング カスタムキャリッジ 3分割ブリッジ 放射線状ジュネーブストライプ
St 8260:チラネジ 緩急針 一枚ブリッジ 同心円状ジュネーブストライプ
※5ch情報

これらのムーブを使った時計メーカーは複数存在しますが、一番信頼のおけるムーブと同一メーカーの「sugess」にすることにはすぐに決めました。しかし8000と8230(82系で一番安くて流通も多い)で最後まで悩みました。

8000は時針・分針がムーブの中心にありません。またキャリッジとテンプが同軸ではありません。一方82系は時針・分針がムーブの中心にあり、キャリッジとテンプが同軸です。

82系の方が時計として「正しい」デザインです。しかしよくあるテンプを見せる「オープンハート」に見えてしまい、トゥールビヨンであることが一見しただけではわからない難点(?)もあります。見ていて楽しいのは8000。

オープンハート「オリエント RN-AG0004S」


8000だったらこちらのランゲ風が好み。約7万円。(Aliexpress価格)



8230だったらこちらのクラシックなデザインが好み。約8万円。(同)



差額は1万しか無いのでさんざん悩んだ挙句、8230にしました。購入価格は67,000円。

文字盤にこれみよがしに「Tourbillon」とか書かれていないのが好印象。「CHINA MADE」も書かれていません。


全体的な印象は「可もなく不可もなく」。中華製によくある「なんでここだけこんな風にしちゃったのかな~」みたいな残念ポイントはありません。


ほんのちょっと巻いただけですぐに動き始めました。「フリクションが少ない」ととるか「ゼンマイがほどききってない状態で止まっていたから」ととるか?


リューズの「S」は似合わない。


音がかなり大きいのが残念。音が大きいということはムーブの制度が低い、あるいはケースの密閉度が低いように思えるのです。実際のところはわかりませんが低品質なイメージがします。

ケースデザインがスポーティなのがイマイチだと思います。先に挙げたオリエントのようにアンティーク風で線の細い感じが出ていたらよかったのに。




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