2022年2月18日

びぶ郎


簡易タイムグラファー(ビブログラフ)として使い物になるか試してみました。

時計が好きになると自分で歩度調整してみたくなります。特に中華時計に手を出すようになると当たりはずれがあるので必要に迫られることも出てきます。

歩度調整したら1日おいて確認して~なんてやってられないのでタイムグラファーが欲しくなります。昔は数十万円する「ちゃんとしている」ものしか手に入らなかったのですが、しばらく前から中華製(「ちゃんとしてない」?)が2万円~で手に入るようになりました。Aliexpressなら1,8000円ってとこでしょうか。



しかしかなり昔から「びぶ郎」というタイムグラファーがPCで実現できるソフトがあります。今まで存在は知っていたものの手を出さずにいたのですが試してみる事にしました。

実はもっと簡単な方法としてスマホアプリがあるのですが、個人的には大事な機械式時計を電磁波発信機の最たるスマホに近づけるなど言語道断と思っているのでやりません。

必要なのはマイクとアンプです。ネットで調べるとマイクは圧電素子が適しているので皆さんの真似をして100均の防犯ブザーを買ってきました。バラして圧電素子だけ使用します。


アンプは以前購入したラインブースターアンプを使用します。



ハード関係が揃いました。


「びぶ郎」はフリーソフト(寄付歓迎)なのでダウンロードして使います。インストールは必要無いので解凍すればすぐに使えます。最新版はVer2.0.2.6(2.0.2.8というのがあるらしいのですが見つからず)ですが、最新と言っても2006年くらいに更新が止まっています。Windows10で一応動きました。「一応」と言うのは何か動きが変な印象を受けたからです。

まずは懐中時計のハミルトン940を測ってみました。なぜこれにしたのかと言うと、この時計、ムチャクチャ音が大きいからです。


ソフトの使い方がイマイチわからないうえに、何もしていないのに突然グラフが暴れだしたり動作が安定しないので自信が無いのですが、一応、計測できました。近年まったく整備していない115年前の時計の日差が+13秒!?

でもゼンマイはほとんど巻いていないのでトルクは安定していないはずです。前述の通り音が大きく五月蠅いので目いっぱい巻くと後で困るからなのですが、いっぱいまで巻くと違った結果になるかもしれません。また、後述のSUGESSと比べるとわかるのですが方ぶれしているのもわかります。


次に最近買った中華時計のSUGESSクロノグラフ。マイクは裏側ではなく表側の方が音を良く拾いました。


こちらはゼンマイを十分に巻いてから計測。日差+19秒と個人的には問題無い値でした。


日差の確認くらいならこれで事足りそうではあるが、歩度調整するには無理がありそうな印象でした。「びぶ郎」より新しい「Tg」というソフトがあるようなので後で試してみようと思いますが、最終的には中華タイムグラファーを買っちゃうかな。




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