2021年11月12日

ラインレベルブースターアンプ


 車載で使うことを想定。

運転中に動画を流しています。もちろん運転中に映像を見たいわけではないのですが、コンテンツがライブ映像であることが多いので。

ポータブルカーナビ(セイワ PIXYDA PNM86F)で動画を再生させ、ヘッドフォン端子から音声信号をヘッドユニットのAUX入力端子に接続しています。再生中にエンジンを切るとブチッと切れますが、次回のエンジン始動時に自動再生(レジューム)されます。再生時には何もいじらないので快適に使えています。



大きな不満点としては音量が低いこと。ナビ側の出力を最大にしているのはもちろん、ヘッドユニット(レシーバー:カロッツェリア DEH-970)には入力別にレベル補正する機能がありそれを最大にしているのですが、それでも音量が低くボリュームをかなり上げないと満足できる音量になりません。「満足できる音量」というのは個人差があるでしょうが少なくとも外からドカドカ聞こえるような音量ではありません。



正確にはナビでMAX、ヘッドユニットでMAXの8割程度で使っているので絶対的な音量自体は足りているのですが、このボリューム位置だと音が歪んでいるような気がするのです。(本当のところは分からない)

音質以外でもソースを切り替えた時に爆音になるのが嫌なので(ナビ)→(アンプ)→(ヘッドユニット)と途中にアンプをかませることを考えました。

というわけでラインレベルを増幅させるアンプを探してみたのですが思ったほど選択肢が無かったです。「プリアンプ」で探せば簡単に見つかるかと思ったのですが、出てくるのは「フォノイコライザー付きプリアンプ」ばかり。念のため記しておくとレコードはその制約上、高音域を大きく・低音域を小さく録音されているので、それを元のフラットな音域に修正するのがフォノイコライザーです。フラットな入力には使えません。

次は「ヘッドフォンアンプ」。こちらは文字通りヘッドフォン用のアンプです。たぶんこちらは今回の用途に使えると思うのですがデジタル入力があったり音質調整ができたりといろいろ機能があって何か趣旨がちがうような感じがしました。

そんなこんなで見つけたのが今回購入したラインレベルブースターアンプ。入力・出力が1つずつ、あとはボリュームがあるだけのシンプルなアンプです。電源がDC 5~24Vというのも車で使うにはピッタリ。DCの昇圧は難しいので12V以下だとたすかります。

Douk Audio L1 Mini ステレオ ラインレベルブースターアンプ


かなり前から中国製でも立派なパッケージに入っているのが普通ですが、そっけない段ボールでした。付属ケーブルもかなり怪しげ。電源はケーブル(USB-Aから)のみ。


入力は3.5mmミニジャックかRCA端子。ミニジャックが優先されるもよう。


出力はRCA端子か5ピンDIN端子。このへん詳しくないのですがDINを用意するのだったら入力もキャノン端子とか用意すべきなのでは?


大きさはこんな感じ。入力と出力が対面にあるのが人によっては不満を感じるかも。「20dbゲイン」とのことですがボリューム最低だと音が出ない(減衰している)ので-10db~+10dbが正しいと思います。+10dbは電圧だと約3倍(電力だと約10倍)になりますが、音量的にも3倍程度の体感ですので。


とりあえずモバイルバッテリーを電源にして接続したところ非常に良い感じ。音質的にも劣化しているようには感じませんでした。


ところがシガーソケットからUSBに変換する電源に繋いだところ動作しません。電源ランプは点くのですがブーンと音がするのみでボリュームを操作しても音源は全く出てきません。電圧が低すぎるのかと12Vアクセサリ電源から取ってみましたが、そちらも同様で動作しません。

もしかしたら車特有の電源ノイズが原因かもしれません。ノイズフィルタをかませば動作するようになるかもしれないと考えたのですが、確信が持てなかったことと、これ以上オーディオ周りをゴチャゴチャさせたくなかったのでやめました。



ということで今回の作戦は失敗。




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