2024年2月14日

ピアノの解体処分


 いらなくなったピアノをDIYで解体・分解し、ゴミとして処分しました。

我が家の2階にアップライトピアノがあります。搬入するときはクレーンで2階の窓から入れたらしいです。必要なくなったので電話で業者に問い合わせたら「中古買取と搬出費でトントンかな?」と言われました。搬出できそうな窓は道路の反対側なので屋根を超えて吊り下げることになると思いますので、素人目には不可能に思えました。家の周りの環境は搬入当時とは違っていますので、現地確認したら断られるのではないかと。

買取がゼロ円(あるいは追い金が発生するかも)ならば自分で処分できないかと考え、ネットで情報収集しました。そうしているうちに何となくできそうな気がしてきたので実行します。

ピアノは1977年製・ヤマハ U1H です。重さは217kg。中古価格は30万円弱といったところ。


手探りでまずは工具なしで外せる部分を探していきます。まずは正面の板、調律時に開ける部分なので簡単に外せます。


鍵盤の蓋も工具なしで外せます。


足元の板も同様。


鍵盤の上の細長い板を外します。下からのネジで留まっていました。


そうすると鍵盤を全て外すことができます。


ハンマー部分、一式がごっそり外せます。


鍵盤左右のブロックを外します。


鍵盤の乗っていた台を外します。かなりスッキリ。



ここでペダルとその周囲の板を外そうとしましたが、下からネジ留めされているので断念。


天板も外せない。手前半分だけは蝶番のネジを外して分離できました。


1/4インチ(6.35mm)のソケットレンチのスクエア部分がチューニングピンにピッタリです。ヘキサゴンビットと同サイズのソケットを組み合わせるとチューニングハンマーの代わりができます。


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チューニングピンを2回転ほど緩めるとピアノ線を外すことができます。これをやってしまうともう後戻りはできません。弦の張り直しは数十万円かかるそうです。


全ての弦を取り除くことができました。


これで金属フレームが外せるかと思ったのですが、結果的にはチューニングピンを全て外さないとフレームが外せませんでした。チューニングピンは220本ほどある(鍵盤数は88なのに!)うえに、チューニングピンのネジピッチが非常に細かく、さらに深く埋まっているので非常に大変です。手作業ではやってられないので電動工具が必須です。


これで背面の木の板と金属フレームが分離できたのですが、足が邪魔をして外すことができません。足を外すには寝かすしかないので数人がかりで寝かしました。


芦を外しました。一部は接着剤が使われているので強引にやるしかありません。


これでやっと金属フレームが外せます。


フレームだけ立てかけました。


そしてボディも一旦、立てます。


写真はここで終わりですが、ここからが大変!それぞれ2階から階段を使って外まで運び出したのですが、成人男性3人がかりでなんとかできました。もう二度とやりたくないです。素人なら4人は必要でしょう。金属フレームは70kgありました。

その後、金属フレームはディスクグラインダーで4つほどに分け、金属回収へ。木材は何かの役に立つかと考えて分割して保管しています。

今回、苦労して処分したのは邪魔だということも有るのですが、それ以上に地震が怖いということが大きいです。ピアノ設置場所は補強してあるそうですが、それでも200kg以上の物が2階にあるというのは不安でした。10年後には体力的にDIYで処分することはできないと思います。愛着があってまだ使えるピアノを捨てるのは忍びないですが、今のうちにやっておいてよかったと思っています。





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