TDCセンサー故障による不動から2週間しか経っていないのに、また故障発生です。
我が家のカングー2、14年12万キロは鬼門なのでしょうか?信号待ちをしていたら急に普段より明らかにアイドリングの振動が大きくなりました。アレッ?と思っていたら排ガス浄化警告灯(エンジンのアイコン)が点滅しました。オンボードコンピューターは普段通りで変化なし。STOP灯やスパナマークも表示されません。
信号が青になったので走り出すと普通に加速します。走り出すと振動も消え、排ガス浄化警告灯も消灯しました。しかし、その後も信号待ちのたびに同じ状態を繰り返します。一旦、キーをオフにしても再発します。冷間時も温間時も同じです。
家に帰ってからOBD2診断機にかけてみるとエラーが残っていました。「P0300 Random / Multiple Cylinder Misfire Detected」と表示されます。ミスファイヤが4気筒でランダムに出ているということです。ちなみに特定のシリンダーに出ている場合はP0304(4番目のシリンダーの場合)のように表示されるそうです。
ミスファイヤの原因はよく言われる「良い空気・良い燃料・良い火花」のいずれかに不良があるということなので、まずは簡単に調べられるイグニッションコイルとスパークプラグを交換してみました。
イグニッションコイルは以前に予防交換したものが残っていて、スパークプラグも交換したものが残っていました。(スパークプラグは捨て方がわからなかったので残っていた)
結果は変化なしでした。ミスファイヤの気筒が限定されないということであるので予想はしていました。自分的に一番怪しいと思っていたのが「空気」です。カングーのスロットルボディはブローバイの汚れによってアイドリング不良が起こりやすいと聞いていました。またスロットルボディとインマニおよびチャンバーの接続部分に使われている2つのOリングが劣化し、そこから空気が入る不具合もよく聞きます。
やったことは無いのですが、スロットルボディを外すことは簡単そうに思えます。Oリング2つも3,000円ほどで手に入りそうです。しかしスロットルボディを外すにはインマニを外す必要がありそうで、インマニのガスケットが6,000円ほどかかります。
また、せっかく外すのならスロットルボディを洗浄したいところですが、電子制御なので素人の洗浄はお勧めできないと書かれています。だったら純正ではないもののOリングが付属したスロットルボディの新品がAliexpressで13,000円ほどで手に入るので、そちらの方が良いように思えました。
以上のように、原因がスロットルボディであるのならDIYでやるところですが、確証が持てません。考えた結果、プロに任せることにしまして、結果、これが大正解。原因はインジェクターでした。
私の簡易テスターではどの気筒か判別できなかったのですが、工場のテスターでは4番目と判定されたそうです。ちなみに気筒ナンバーは車に向かって右側から1,2,3,4だそうです。イグニッションコイルとスパークプラグを入れ替えても変わりなかったので、どこからか空気を吸っていると予想してパーツクリーナーを吹きかけたら4番のインジェクター付近から吸っていることが分かったそうです。
インジェクターの不具合の場合、スパナマークが点灯するとともに、オンボードコンピューターに「CHECK INJECTION」と表示されます。ですので今回の場合、私だったらインジェクター不良までたどり着けなかったと思います。
ラッキーなことに4番のインジェクターだけこの隙間から見ることができます。
アップで見ると…コレです。
インジェクターを外してみるとエンジン側のOリングがグズグズになっていました。4気筒とも同じようにグズグズだったのですが、4番が特にひどい状態でした。
このOリング、外径15mmほどと小さなものなのですが、ルノー純正だと2つで6,000円ほどするそうな。工場では1個600円の代替品を見つけてくれました。感謝です!
さて、カングー2のインジェクター不良という事象はあまり聞いたことがありません。工場でもインジェクターのOリングがこのような状態になったのは見たことが無いそうです。気になるのがAZの燃料添加剤(FCR-062)を使ったことがあること。アルコールがゴムを膨潤させることは良く知られています。FCR-062の成分表には「清浄剤、腐食防止剤」としか書かれていませんが、清浄剤=PEAなら問題は無いはずですが…どうでしょう?
今回は比較的費用が掛からなかったことと、不動車になるほどの重大な故障ではなかったのが幸いでしたが、立て続けの故障により買い替えを本気で考えました。次の車検まで1年ありますのでいろいろ検討したいと思います。
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