前回のギアのクリーニングと注油の記事はこちらをご覧ください。
その時にかなり改善されたのですが、その後、以前ほどではないですがやはり音飛びするようになりました。
前回は入手困難となってしまったMDを生かすためにあえて修理をしたのですが、そのときから現在まで一度もMDは使用していません。今後も使用することは無いと考えられるので買い替えも考えました。CDラジオなら1万円以下でありますので数千円出して修理することもないでしょう。でも修理が可能なうちは修理するのがエコなので結局修理することにしました。
「CDパーツマン」という店で対応のピックアップ「KSS-213C」が1200円で売っています。送料込みで1440円なのでこれを購入することにしました。この店ではモーターユニット込の販売もしています。1980円(+送料)とちょっと高くなるのですが、この場合、駆動ギアも含まれているのが魅力です。古いギアが劣化していることが考えられるため、こちらにしようか非常に迷いました。しかしピックアップだけでなくモーターも、と考えていくとベルトも交換したくなりキリがないので、今回は最小限にしようとピックアップのみにすることにしました。
届いたのがこちらです。
ピックアップユニットは輸送時に静電気による破損を防ぐために「ショートランド」という措置がされています。回路の一部をハンダでショートさせているのですが、使用時にはこれを解除する必要があります。「CDパーツマン」ではあらかじめショートランドを解除したものも送付してくれるのですが、店としては解除しないで送付するように勧めています。私はハンダには多少の心得がありますので当然、ショートランドを解除しないで注文しました。
こちらが届いたピクアップです。基盤の一番下がショートランドです。
ハンダを除去したのですが下の写真のようにしかなりません。基盤が焦げるほどやったのですが回路的には上の写真と違いがありません。結局このままで組み込みました。結果としてはこれで音が出ましたので、この状態で解除済みのようです。
下の写真が元々コンポに付いていたピックアップユニットです。何ら変わりが無いですね。
どうやら店側が間違えてショートランド解除済みの物を送ってきたようです。よく見れば送られてきたそのままの2つ上の写真でもショートランド部に焦げが見られますね。悩んで損した気分です。
店のHPではショートランド解除処理方法を動画で説明しているのですが、この動画、ピンボケでまったく役に立ちません。おそらくですが、左右に2つある端子を繋ぐとショートランドされるのではないかと推測されます。
CDユニットの取り出しまでの手順は前回の記事を参考にしてください。
ひっくりかえして裏側にある基盤を外します。
裏側からギアのツメを外して白いギア(歯車)を取り外します。
表側から見るとこうなります。モーター軸に付いているギアだけはこの状態のままパーツクリーナーで洗浄します。
CDユニットの裏側、四隅にあるバネ付きのネジを外します。バネは2種類ありますので注意してください。写真の左側2つが真鍮色(黄色)のバネで、右側2つが灰色のバネです。最初はここを外さなくても良いかな、と思ったのですが外さないとこの後の作業としてのシャフトが抜けないことがわかりました。
この状態が店で売っているモーターユニット込のパーツとなります。(写真では取り外されていますが実際には白いギアも含まれています)
ピックアップユニットを取り外すには金属シャフトを抜く必要があります。下の写真の白いパーツによってロックされていますのでこれを動かすと抜くことができます。
これでピックアップユニットが分離できました。
洗浄・注油して組み込んだのが右のパーツ、左が古いユニットです。
音飛びは完全に解消されましたので成功と言えます。しかしながら新しくなったのはピックアップユニットだけで他の部分は古いままです。またすぐ他の部分が故障してしまったら元も子もなく失敗ということですので「今のところ」成功といったところでしょうか。
ットを交換しました。そちらの記事もご覧ください。
こんにちは
返信削除ハンダ用のフラックスを塗って軽くコテを当てますと、
表面張力ではんだが吸い寄せられ、きれいになります。
ではまた