加湿機能が故障したのでDIYで修理しました。
2016年に購入した日立の加湿機能付き空気清浄機 EP-LVG70 です。最近になってから給水タンクの水が減らなくなったことに気付きました。加湿フィルターを触ってみても湿っていないので故障のようです。多くのメーカーの加湿器は、溜まった水に加湿フィルターを接することで水分を含ませるのですが、この機種は加湿フィルターの上から水を垂らして水分を含ませる方式を取っています。メーカーに言わせると溜まった水に雑菌が繁殖するのを防げるというのがウリなのですが、気化できなかった水は下に落ちてタンクに戻る構造なのでちょっと疑問です。
また、下にあるタンクの水を上まで持ってくるためにポンプが必要となります。ネットで検索するとこの機種の加湿機能が故障したという報告が多くあり、設計に問題があるのではないかと想像されます。そのためか日立のこのシリーズは廃盤になっているようです。
修理に出すことも考えました。空気清浄機は高いものではないので、修理費が高くつくのなら別のものを買った方が良さそうです。持ち込み修理なら安く済むかと考え、サービスセンターを調べると「働き方改革による環境の変化に伴い、持込修理品の受付やサービスパーツ購入などのサービスセンターでの各種窓口業務を終了させていただいております。」だそうです。
というわけで修理もあきらめ、加湿機能は使わずに空気清浄機として使うことにしました。ただ、DIYで治せる範囲ならやってみる価値はあると考えました。
どんどんバラしていき、いちばん怪しいポンプ部にたどり着きました。
ポンプをさらにバラすと…
なんじゃこりゃ!モーターがサビサビです!モーター軸の部分から水が漏れてくるようです。この部分にはゴムパッキンが入っているのですが、素人目にも問題ありそうな構造です。
この構造ではモーター交換しても同じ結果になりそうですが、とりあえずモーター交換してみることにしました。錆だらけなので印字は7読み取れず、電圧などの情報は得られません。制御基板側も見てみましたが収穫無し。仕方が無いのでテスターで電圧を調べてみると最大9Vが確認できました。
おそらく定格12Vとアタリをつけてネットで探したところ、形状が似たものが見つかりました。軸がちょっと長いだけで後は全て同じサイズです。
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モーターを交換し、水を入れないで試運転してみると音は大きいもののちゃんと動いているようです。これで気をよくして今度は水を入れてみると、「ヴッ」と一瞬モーターの音がした後で電源が落ちてしまいます。何度やっても同じなので推察すると「モーターが高回転・低トルクなので空気を送るときには動作するが、水を送ろうとすると負荷に負けて動かず、過電流を検知してシステムダウンする」ということのようです。
どうやらポンプ用の低回転・高トルクのモーターでないといけないようです。探してみたのですが見つかりませんでした。ただし水槽用のポンプとモーターが一体化したものはいくつか見つかりましたので、それで代用することにしました。
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元々の位置には設置できないのでシリコンホースも別途購入。
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左が純正、右が代用品です。大きさはそこそこ似ているのですが、給水・吐出口の向きが違うのが気がかりです。
とりあえず接続だけして試運転してみたところ見事成功!少し音は大きいですが、きちんと水が循環しました。
ポンプを何とか隙間に押し込んで完成しました。
かかった費用は…
無駄になったモーター1,300円 + 代用ポンプ1,356円 + ホース525円 = 3,181円
余計なものを買ってしまったので、コスパはイマイチでしたが楽しめたのでヨシとします。
日立の空気清浄機はもう一台 (EP-MVG90) 使っていて、こちらはまだ正常に動作しているのですが、こちらもそのうちに故障するのでしょうか?
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