2025年1月11日

アルピニストの修理


 セイコー アルピニスト(クォーツ)が動かなくなりましたので修理しました。

パーペチュアルカレンダームーブ 8F56 のアルピニストを2本持っています。1本はレギュラーモデルの SBCJ031 もう一本は限定SSASSの SBCJ023 です。

最近になってレギュラーモデルが止まっていることに気づきました。記録によると電池交換は7~8年ほど前。メーカーによると電池寿命は10年ということなのですが、ネットで買った激安電池を自分で交換したので電池寿命と思いました。

限定モデルの方はまだ動いており、こちらの前回電池交換時期は記録にありません。せっかくなので(パーペチュアルカレンダーの時刻合わせは面倒)こちらも電池交換してやろうと、電池(CR2412)を2つ買いました。

まずは止まっていたレギュラーモデルを電池交換してみたのですが、まったく動きません。何度か電池を入れなおしたりリセットしてみたのですがNGです。電池不良を疑って電圧も測ってみましたが問題なし。それならばと動いていた限定モデルを電池交換してみたのですが、こちらも動きません。元の電池に戻しても同じ。

状況から見ると完全に「いじり壊し」ですが、時計の電池交換には数多く経験していると自負している身としては納得がいきません。ネットで検索してみると、この 8F56ムーブ、故障報告が異常に多くあります。「必ず壊れる」と言っても言い過ぎでは無い印象。

このネット検索のついでに判明したのですが、現在、8F56ムーブを使っている時計は無いということもわかりました。もしかして故障頻度が高いことが影響したのかもしれません。今回修理してもまたいつか故障してしまうのなら意味が無いと考え、このままお蔵入りを考えました。

ところが何の気なしに中古価格を見てみたらかなり高額取引されていることに気づきました。レギュラーモデルで20万円弱、限定モデルで30万円台で取引されています。もちろん以前からウォッチしていたわけでは無いのでたまたまかもしれないのですが、現金なもので、それを聞くと俄然、捨てるのが惜しくなり、修理することに方針転換しました。

しかし修理するといってもムーブ丸ごと交換でしょう。どうやら10年以上前に販売終了してしまったムーブ、しかも故障が多いとなれば補修部品が残っている可能性は低いです。逆に言うと「部品が残っているうちに修理しないと!」ということでもあります。断られる不安を感じながらセイコーに修理依頼しました。

結果、修理してもらえました!ネット申請から受け取りまで25日かかりました。間に正月を挟んでいますので非常に速い印象です。予想通りムーブ交換でした。代金は1個あたり送料・税込で26,620円。機械式のオーバーホールと違ってクォーツムーブの交換ということを考えると手間もそれほどかからないでしょうから、正直、もう少し安くしても良さそうに思えましたが、電池交換、パッキン交換、洗浄、防水検査なども含まれているので妥当かな。


でも片方、日付が1日ズレているのはいかがなものか。本当に1日だけだったらリューズ操作で修正可能ですが、年・月までズレていたら困るな…。


使用頻度は低いですが愛着もあるので売却は考えていません。でも中古価格が高いというのは悪い気分ではないです。(最初、捨てるつもりだったのは内緒)






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