セイコーのパーペチュアルカレンダー・ムーブ、8F56の電池交換と時刻合わせの方法です。
セイコー・アルピニスト SBCJ031 の電池が切れました。こちらのボタン電池はCR2412というとても大きくて薄いものが採用されています。以前は時計屋に注文しなければ手に入らなかったのですが、最近はレクサスなどのキーに採用されたので比較的容易に手に入るようになりました。
前回はいくつかの家電量販店やホームセンターをまわったところ、あるホームセンターで見つけることができました。今回もそのホームセンターに行ったのですが取扱が無くなったようでした。他の店も聞いたのですがありません。どうやら一般販売しなくなったというのは本当のようです。仕方が無くネット通販で手に入れました。
さてここからが本題です。電池交換からカレンダー合わせまでを説明します。セイコーの8Fムーブはパーペチュアルカレンダーなので内部的にカレンダーを保持しています。デジタル時計と違ってカレンダー修正がちょっと面倒です。
①時刻合わせ
まず、通常通りリューズを操作して現在の時刻に合わせます。適当で良いです。少なくとも午前・午後は合わせてください。時刻を合わせたらリューズは押し込んだ(状態通常)にしておいてください。
②電池交換
裏蓋を開けてボタン電池を交換します。電池に貼るシールが付いていましたので再利用します。このシールにはマイナス側端子の部分だけ窓が開いていて、その他は絶縁されるようになっているので安心です。
ここから問題のカレンダー合わせです。ボタン電池の外周に金色の端子が見えると思います。 その横に小さな文字(AC,Y,M,D,Φ)が刻印されています。この記事の一番上の写真を拡大すると確認できると思いますが、一応、下に場所を記した写真を載せておきます。写真には電池がありませんが、全て電池をセットした状態で行う作業です。
この金色の端子(ターミナル)とボタン電池の+極(表に見える側)をショートさせてカレンダーを設定していきます。私は金属製のピンセットを使ってショートさせました。
③運針の確認
秒針を見て動いているか確認します。ネット上の情報ではどのサイトでも「動いていない場合は電池を入れなおす」と書かれていたのですが、私の場合、電池を何度入れ替えても止まったままで動かず、結局、一旦オールリセットをした後にリューズを2段引き、その後リューズを押し込んだら1秒運針になりました。時計が止まってから時間が経ちすぎたせいかもしれません。
この段階で1秒運針だったら次の④へ進み、5秒運針だったら⑤へ進みます。
④オールクリア
リューズが0段(完全に押し込んだ状態)になっているのを確認して、ACターミナルと+極を3秒以上ショートさせます。
秒針を確認し、1秒運針になっていたらリューズを2段引いて、0段まで押し込みます。
秒針を確認し、5秒運針になっていたらそのまま⑤へ進みます。
時計が動いている状態で3分以内に電池を交換できた場合は、メモリが残っているので通常の1秒運針になっているそうです。その場合はこの後の操作は必要ありません。
⑤ゼロマッチ
リューズを2段引きます。(カレンダー設定中はこのままです)
Φターミナルと+極をショート(ポチッと瞬間的にショートさせます)させます。1回ショートさせるごとに文字盤の日付が1つ動くので、1になるまで繰り返します。
⑥年合わせ
Yターミナルと+極をショートさせます。最初のショートで1になり、その後はショートさせるごとに「1→2→3→4→1」を繰り返します。
ここではうるう年からの年数をセットします。例えば今は2017年なので2016年のうるう年から21年目、つまり「21」にセットします。
※修正しました
セイコー・アルピニスト SBCJ031 の電池が切れました。こちらのボタン電池はCR2412というとても大きくて薄いものが採用されています。以前は時計屋に注文しなければ手に入らなかったのですが、最近はレクサスなどのキーに採用されたので比較的容易に手に入るようになりました。
前回はいくつかの家電量販店やホームセンターをまわったところ、あるホームセンターで見つけることができました。今回もそのホームセンターに行ったのですが取扱が無くなったようでした。他の店も聞いたのですがありません。どうやら一般販売しなくなったというのは本当のようです。仕方が無くネット通販で手に入れました。
さてここからが本題です。電池交換からカレンダー合わせまでを説明します。セイコーの8Fムーブはパーペチュアルカレンダーなので内部的にカレンダーを保持しています。デジタル時計と違ってカレンダー修正がちょっと面倒です。
①時刻合わせ
まず、通常通りリューズを操作して現在の時刻に合わせます。適当で良いです。少なくとも午前・午後は合わせてください。時刻を合わせたらリューズは押し込んだ(状態通常)にしておいてください。
②電池交換
裏蓋を開けてボタン電池を交換します。電池に貼るシールが付いていましたので再利用します。このシールにはマイナス側端子の部分だけ窓が開いていて、その他は絶縁されるようになっているので安心です。
ここから問題のカレンダー合わせです。ボタン電池の外周に金色の端子が見えると思います。 その横に小さな文字(AC,Y,M,D,Φ)が刻印されています。この記事の一番上の写真を拡大すると確認できると思いますが、一応、下に場所を記した写真を載せておきます。写真には電池がありませんが、全て電池をセットした状態で行う作業です。
この金色の端子(ターミナル)とボタン電池の+極(表に見える側)をショートさせてカレンダーを設定していきます。私は金属製のピンセットを使ってショートさせました。
③運針の確認
秒針を見て動いているか確認します。ネット上の情報ではどのサイトでも「動いていない場合は電池を入れなおす」と書かれていたのですが、私の場合、電池を何度入れ替えても止まったままで動かず、結局、一旦オールリセットをした後にリューズを2段引き、その後リューズを押し込んだら1秒運針になりました。時計が止まってから時間が経ちすぎたせいかもしれません。
この段階で1秒運針だったら次の④へ進み、5秒運針だったら⑤へ進みます。
④オールクリア
リューズが0段(完全に押し込んだ状態)になっているのを確認して、ACターミナルと+極を3秒以上ショートさせます。
秒針を確認し、1秒運針になっていたらリューズを2段引いて、0段まで押し込みます。
秒針を確認し、5秒運針になっていたらそのまま⑤へ進みます。
時計が動いている状態で3分以内に電池を交換できた場合は、メモリが残っているので通常の1秒運針になっているそうです。その場合はこの後の操作は必要ありません。
⑤ゼロマッチ
リューズを2段引きます。(カレンダー設定中はこのままです)
Φターミナルと+極をショート(ポチッと瞬間的にショートさせます)させます。1回ショートさせるごとに文字盤の日付が1つ動くので、1になるまで繰り返します。
⑥年合わせ
Yターミナルと+極をショートさせます。最初のショートで1になり、その後はショートさせるごとに「1→2→3→4→1」を繰り返します。
ここではうるう年からの年数をセットします。例えば今は2017年なので2016年のうるう年から
※修正しました
⑦月合わせ
Mターミナルと+極をショートさせます。最初のショートで1になり、その後はショートさせるごとに1ずつ増えていきます(試していませんが12の次は1になるのでしょう)。現在月にセットします。
⑧日合わせ
Dターミナルと+極をショートさせます。最初のショートで1になり、その後はショートさせるごとに1ずつ増えていきます。現在日にセットします。
⑨リューズを0段に押し込む
リューズを0段に押し込んで1秒運針になっていたらカレンダー設定完了です。裏蓋を閉めます。
⑩時刻合わせ
リューズを2段引いて、通常の合わせ方で時刻を設定します。
残念ながら8Fムーブは販売終了となってしまったようです。
こんにちは。有用な情報に感謝します。
返信削除年の合わせですが、閏年からの年数ということでいうと、閏年の翌年は「1」にセットすべきなのではないでしょうか?つまり今年が閏年なら「4」。実際には2019年ですと来年が閏年なので、「3」に設定するのが正しいのでは?…セイコーサイトの説明書によると、一秒以内に竜頭を引き出し戻すことで設定状態の確認ができます。閏年の場合、秒針が4回動くアクションをするのが正解です。
閏年の設定間違ってますよ。閏年が4で、翌年は1です。マニュアルをご確認ください!
返信削除みなさんコメントありがとうございます。確認したところたしかにうるう年が「4」ですね。記事を修正しました。
返信削除貴重な情報をありがとうございました。
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