ポケコンの液晶でドット抜けが発生してしまいましたので修理しました。
しばらくぶりに電源を入れたら、複数の縦ラインが表示されなくなっていました。下の写真のような状態でとても使用に耐えません。
このポケコンは「SHARP PC-G850V」です。ポケコンの存在を知らない人も多いでしょうが、私が学生のときは関数電卓かポケコンを持たされたものです。学生時代のポケコンを卒業後も長く使っていたのですが、やはり液晶表示がおかしくなり、現在のG850Vに買い替えました。
過去の記録を読み返したら2002年に購入していました。当時すでにポケコンは絶滅危惧種で、ネット通販でも購入することは出来ず、口コミを頼りに遠方の店舗に問い合わせてやっと購入できました。
内蔵BASICが便利で、例えば連続して半径に対する円の面積を求めたい場合、以下のようなプログラムを実行させていました。
10:INPUT A
20:X=A*A*3.14
30:PRINT X
40:GOTO 10
これを実行させると、「数字+Enter」の繰り返しで連続して結果が表示されます。今ではExcelで一発なのですが、当時は便利だったのです。普通の計算をするときでも数式をそのまま入力すれば計算の順序を考えなくても良いので便利だったりします。BASIC以外にもCやCASLも使えるようですが、私は使用したことはありません。
実際のところはほとんど出番がなく、だからこそ放っておいてドット抜けが発生してしまったわけですが、思い入れのある機械なだけに無くなると寂しい気持ちがします。
ネットで調べると同じような故障を自力で修理している人がいました。奇しくもまったく同じ機種です。
液晶表示不良のポケコンを修理する
さっそく自分も挑戦してみることにしました。まずは分解です。
フラットケーブルの基盤との接点を半田ごてで温めてやると良いとのこと。リンク先の人はコテ先を直接当てずにクリップを介して熱したということですが、私の半田コテは温度調節ができますので、最小の250℃で直接当てました。
最初は恐る恐るやったのですが改善されませんでした。何度か試した後、意を決して長い時間当ててみました。全体を20秒ほどかけて滑らすように当ててみたところ、見事復活しました!
同じように液晶不良で捨ててしまった前機種も、もしかしたらこの方法で復活したかもしれないと思うともったいなかった気がします。
後継機種の「SHARP PC-G850VS」が何とか新品で購入できるようです。ただし価格が高いですね。(G850Vは送料込で15,000円で購入した記録があります)
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