2022年3月27日

赤外線サーモグラフィー


 リフォームなどに使えるかと期待。

以前から気になっていたものが「サーモグラフィーカメラ」。住居をより快適に利用するために外からの冷気・暖気の入り込み具合をチェックしたいと思っていました。例えば気密性が悪くて外気がはいってくる場所の特定だったり、雨漏りがしている箇所を特定(湿っている所は気化熱で温度が下がるので場所が特定できる)したりできるはずです。

DIYレベルの素人でも買える機器としては有名なのが「フリアーシステムズのFLIRシリーズ」。スマホと接続することによってコストが削減でき、スマホのカメラと連動することにより可視画像とサーモグラフィー画像を同時撮影することが可能です。難点は価格が25,000~と遊びで買うにはちょっと高いのと、スマホ(+アプリ)と連携するのでどうしても相性問題が出てしまうこと。



一番安いものはコレ↓だと思います。価格は7,500円と手ごろですが、解像度が非常に低く、近づいて狭い範囲しか見れません。さすがにここまで低性能・低機能では(私の用途では)買う意味が無いかと。



いろいろ調べていると「UNI-T」と言う会社のサーモグラフィーが価格と性能のバランスが取れていて評判も良いことがわかりました。もちろん中華ですがちゃんとした測定器メーカーです。



いろいろ商品があるのですが、その中で「UTi120S」という製品が15,000円ほどで価格・性能的に良さそうだったので買ってみました。

Aliexpressなので案の定、化粧箱が潰れて届きましたが動けば問題無し!micro-SDカードに記録できるのですが、16GBのカードが付属してきました。ドライブレコーダーなんかは8GBというゴミみたいなカードが付属することを考えると良心的です。しかもキオクシアだし。


充電式なので結構重いです。


裏側には赤外線カメラ、レーザーポインター発射口、LED照明があります。トリガーは2段階になっていて半押しでレーザー発射(切ることもできます)、全押しでカードに撮影保存と操作性も良好。


蓋を開けると充電用USB-C端子、隣に撮影保存用のmicro-USBカードスロットがあります。


表示はこんな感じ。自分的には解像度も十分ですし、見える範囲も十分で対象物が5mほど離れていてもちゃんと映ります。吹き抜けの天井とかでもちゃんと確認できると思います。


デフォルトは中国語ですが英語に変更できるので問題無し。


フローリングに靴下のまま足を置き、足を離した後に撮影してみました。どこを歩いたかわかってしまう!


家の外から玄関ドアを撮影してみました。ドアは閉まっています。冬なので金属製ドアから熱が逃げているのがわかります。


面白かったのがエアコン室内機。わが家は20年ほど前に一瞬だけ流行った「マルチエアコン」です。これが何かというと室外機は1台に対して複数の室内機を接続する方式です。室外機が故障するとすべてのエアコンが使えなくなる、室内機の故障時に交換できる機種が限られる、省エネ性が低いなどの理由により現在ではほとんど見られなくなりました。

別の部屋で室内機を稼働中に、別の部屋でしばらく稼働していない室内機を撮影した写真です。吹き出し口周辺の温度が上がっていることがわかります。つまり温まった冷媒が使っていない室内機にも循環していることがわかります。省エネ性が低い理由がわかり、新しい発見でした。


解像度は120×90px(ディスプレイは320×240px)しかありませんが自分的には十分でした。フレームレートは25Hzということで動いていると若干の遅れがありますが問題ありません。正確かどうかはわかりませんがセンター部分の温度も測定できます。


充電式でディスプレイ内蔵、これだけで完結しているので使いたいときにサッと取り出してみる事ができます。家の中・外をいろいろ見て回りましたがまったく飽きません。

今はただ「ノートPCのこの部分が熱くなっているのだなとか、この電気製品は使っていなくてもこんなに熱を発している=待機電力と食っているのだなとか面白がっているだけですが、本格的に家のリフォームを考えて老いるので、その時には大いに役に立つでしょう。

結論は「ムチャクチャおもしろい!!」「買って良かった!」




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