2022年3月3日

キッチン用混合栓の交換


 「ワンホールシングルレバー混合水栓」をDIYで交換しました。

ある日、キッチンのシンク下に水が溜まっていることを発見。


元をたどるとハンドシャワーの金属ホース(フレキホース)の途中からの水漏れと判明しました。金属ホースの交換すれば良いと安易に考えましたが、バスルームのシャワー用金属ホースは売っているもののキッチン用は見当たりません。シャワーヘッドを付け替えてみたらバスルーム用もキッチン用も同じ規格品のようですので互換性はあるのですが、金属ホースは両端の接続金具が付いた状態なので穴を通すことができません。




現在の混合水栓は20年以上は経っているので丸ごと交換にします。こういうものって互換性はあるのかな?と疑問に思いつつ現在の型番を調べると「YANMAR YK522」と判明。「 YANMAR ってヤン坊マー坊のヤンマー?!」って思ったらその通りでした。2006年くらいまで販売していたようです。


調べてみると互換性の重要なポイントは穴の直径だそうです。ピッタリである必要は無く、35mm~40mmの範囲が一般的らしい。現在の穴は隠されているので図ることができないのですが、下からのぞき込んで混合水栓のパイプの直系を測ると37mmだったので問題なさそう。


個人的に心配なのは温水・冷水の蛇口との接続部分です。例えば写真の左側のバルブ(温水)の真鍮部品は流用すると思っていたので、そことの接続(写真だと銅パイプとの接続)に互換性があるのか?と心配していたのです。結果的にはこの真鍮金具は使わず、新品付属の金具をバルブに取り付けるかたちでしたので心配は杞憂でした。


この手の機器の交換は初めてなので調べました。以前交換した浴室水栓のように表から見て温水と冷水が別々に出ているものが「ツーホール」、今回のような一つの穴から温・冷水が供給されるのが「ワンホール」ということ(わかりやすい)です。そこを間違わなければ(間違えるとも思えませんが)問題なさそう。

先に記したように穴の直径が35mm~40mmが標準ということで、最近の製品は全てコレになっていますが古い製品だとこの範囲外のことがあるそうで確認が必要だということです。今回は確認できたので大丈夫。

今回もシャワー機能がありホースが出し入れできるタイプの中から選びました。名前にすると「キッチン用 ワンホールシングルレバー混合水栓 ハンドシャワー付」ですね。

まずは中国製、7000円ほどです。見た目も良いですし評判も悪くないのですが給水部分の接続(互換性)に不安があったのでやめました。何分初めての経験なので無難に行こうと思いました。



国産で一番安い部類なのがSANEIで10,000円ほど。これにしようかとレビューを見るとレバーの動きが硬くなるという症状が多くみられます。これ、私も経験があるのですがレバーの動きが硬く(渋く)なるとすごくストレスが溜まるのです。



レバーが硬くなったらカートリッジを取り出して「水栓シリコングリス」いわゆる「水グリス」を塗布すれば回復するようですが、定期的にメンテナンスが必要なのはイマイチですよね。



結局、LIXIL(リクシル)の RSF-833Y にしました。価格は16,000円ほどです。ハンドルとシャワーヘッドが樹脂のものだったらさらに2,000円ほど安いのですが、見栄えを重視してメッキにしました。メッキだと水の温度が伝わりやすくて実用的ではないのですが見た目はカッコイイですから。見た目で少しでも家事のモチベーションが上がるなら安いものです。


古い混合栓を外しました。給水管を外し、混合栓を固定しているナットを外すだけなので単純ではあるのですが、ナットが裏側から固定されているので床に寝っ転がって上を見ながらの作業、しかも排水パイプが邪魔をしているので工具が自由に使えず疲れました。



新しいものは上から固定できるので簡単です。ただしこのネジの締め付け程度がいまいちわかりませんでした。この後本体を取り付けるのですが、本体が微妙にぐらつくのです。取説には「あまり締めすぎるな」と書いてあり、たしかに締め付けすぎるとパッキンがつぶれてしまうのでほどほどにしました。結果、多少ぐらついていますが実用上は問題ないのでそのままにしました。



冷水側(右側のバルブ)のホースが長すぎてグルっと一周してしまいました。浄水器への分岐とウォーターハンマー低減装置があるためにこうなってしまいました。ちょっと不安です。




外した混合水栓です。中央に見えるのは水栓を下から固定するときに間に入っていた木製の補強板です。てっきり施工業者の自作かと思ったら市販されているのですね。


しかし700円はさすがにボッタクリでしょう。



金属ホース(フレキホース)の構造が気になったので分解してみました。中身は意外と華奢なビニールホースでした。水漏れの原因となったピンホールも発見しましたがなぜ穴が開いたのかわかりませんでした。


機種選定で「見た目を重視して樹脂ではなくメッキにした」と言いましたが、水滴をそのままにしておくと予想以上に水垢で汚くなります。使用後はマメに拭き取らないとダメですね。


使用感的なものは特にないですが、シャワーが勢いがあるのに周りに飛び散らないのはなかなか良いと思いました。あとシャワーと整流との切り替えレバーがここだけプラスチックで見た目的にも使用感(節度感)も良くないのと、経年劣化で折れそうなのが気になりました。





4 件のコメント:

  1. はじめまして。
    私もヤンマー混合水栓YK522を使っており、部品交換で検索したらこちらにたどり着きました。

    うちの水栓は昨日ご臨終しました💦

    教えていただきたいんですが、水栓を丸ごと交換するにあたって、どんな工具がいるのでしょうか?

    ドライバー、モンキーレンチ、ウオータープライヤーでしょうか?

    YK522を外す時は、どこから外せばいいのでしょうか?

    今は六角レンチでハンドルレバーを外した状態です。

    やはり、上から順番にハンドルレバー、カートリッジ押え、スパウトと外していくのでしょうか?

    当方素人なもので、全く知識がなく、ご教授いただけると幸いです。

    よろしくお願いいたします。

    いーさん

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  2. 何回もすみません。

    分解する以外はシンクの下から外すんでしょうか?

    いーさん

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  3. 混合水栓まるごと交換ですよね?
    でしたら、まず5枚目の写真に写っている蛇口に接続されている2本(温水・冷水)のパイプを外します。
    この時に必要な道具はスパナかモンキー。

    次に4枚目の写真に写っている金色の大きなナットを外します。
    私は道具にワイドモンキーを使いましたが、ウォーターポンププライヤーとかでも可。
    とにかく径が大きいので口が大きく開く工具が必要です。
    記事にも書いている通り、これが単純ではあるものの場所的に面倒な作業です。

    後は上からゴッソリ抜き取るだけです。
    もしかしたらシャワーホースを途中で分離する必要があるかもしれませんが、これは工具なしで外れます。

    上物(レバー、シャワー、カランなど)は何も分解する必要は無いですよ。
    個人的には意外と簡単な作業だと感じました。

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    1. シンク裏はかなり狭い空間なので、金色のナットを外す時の道具がミソですね😃

      参考になりました。
      ありがとうございます。

      いーさん

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