2018年9月9日

車からのガソリン抜き取り


カングーのガソリンタンクからガソリンを抜き取ることができるのかの実験です

このところ自然災害が相次いでいます。私自身は幸い被害にあっていませんが、今年になって災害の備えと言うことも考慮してガソリンエンジン発電機を購入しました

発電機があることによる安心感はあるのですが、災害時を考えると燃料(ガソリン)の確保の問題が出てきます。ことが起こってから買いに行くのは困難でしょう。携行缶は持っているので、そちらで常備しておくこともできますが、そうなると劣化が問題となります。



携行缶でのガソリンの保存可能期間はおよそ半年といわれています。半年ごとに買いに行けば良いのですが忘れそうです。私は普段、セルフスタンドを利用しているのですが、携行缶への給油は店員に頼まなければなりませんので、ちょっと面倒ということもあります。

素人考えですぐに思いつくのは「いざとなったら自動車から抜き取ればいいじゃないか」ということですね。しかし、ちょっと自動車に詳しい人は「最近の自動車からの燃料抜き取りは難しい」ことも知っています。

一番のネックは「逆止弁」の存在です。車が横転したりした場合に給油口から燃料が漏れないように給油口と燃料タンクとの間には逆流防止の弁が取り付けてあります。ホースで抜き取ろうにも逆止弁が障害となってタンクまで届かないのです。私も知識としては知っているのですが実際のところはどうなのでしょう?

カングーの燃料キャップを外すと、すぐに逆止弁が目に入ります。写真↓中央の銀色に光っているのがそれです。給油の際は給油ノズルを突っ込んで弁を開けるようになっています。


あまりにも簡単な構造なので、この奥、タンク付近にも別の逆止弁があるのではないかと予想しました。確かめるために、とりあえず適当なホースを突っ込んでみました。ここにある逆止弁は簡単にクリアできますし、引っかかっても手が届きますのでが対処できます。しかし奥にあるかもしれない逆止弁に引っかかるとホースを抜くのは困難です。万が一のことを考えて少しづつ慎重にホースを挿入していきます。


89cm入れたところで何かに当たって止まりました。抜き差ししてみましたが、これ以上進めそうもありません。長さ的にはタンクに届いていそうなので吸い出してみます。すると…ガソリンが出てきました!


この時のガソリン容量はほぼ満タンです。実際に抜けるところまで抜いてみれば、どれだけ抜けるか確認できるのですが、一旦抜いたものをまた戻して…というのは躊躇しました。しばらく走って残容量が少なくなったところでまた試してみようと思います。

余談ですが、私は燃料が半分まで減ったら満タンにしています。車には常に半分以上の燃料を残しておくということです。常に車重が重い状態なので燃費には悪いですが、災害対策としてそのようにしています。元々はレギュラーとハイオクを交互に入れることで燃料代を節約しながらオクタン価を仕様の95以上にすることが目的でしたが、ハイオクオンリーにしてからも防災目的でそのようにしています。

車に常に半分以上の燃料を残しておくのは、給油が困難になってもしばらくは車が使えるようにと考えたからなのですが、ガソリンの抜き取りが可能であれば選択肢が広がります。災害時には車より燃費が良くて機動力のあるバイクの方に燃料を回すことも可能になります。



ご存知の通り、カングーは給油口フラップはフリーでキャップにロックがあります。多くの国産車は逆にフラップにロックがあってキャップはフリーです。 ガソリン盗対策としてどちらが有効なのかはわかりませんが、個人的にはフラップのロックはこじ開けられそうですし車内に入ったらレバーがあるのでキャップにロックがあった方が強そうに思えます。

ガソリン盗のことを考えると、カングーから簡単にガソリンが抜き取れそうだということをブログに書くべきか迷いましたが、総合的に見て書くことにしました。

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2018/10/04追記
燃料計で半分の時点で試したら抜くことができました。その後、1/4弱の時点では抜くことができませんでした。ただしこの時にゴボゴボ音がしていたので、ちょうど下限だったと思われます。つまり、タンク1/4程度まで抜くことができそうです。




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