2018年5月14日

発電機


長年、欲しいと思いつつも買えなかった発電機、ついに購入。

買えなかった一番の理由は置き場所ですが、機種を決められなかったこともあります。容量は?燃料は?騒音は?インバーター?容易に買い替えがきかないものだけに慎重になります。

使用頻度は高くないので、まずはホンダの「エネポ」に代表されるようなカセットボンベ式を考えました。カセットボンベ式はランニングコストは高いですが、長期間の保管には向いています。長期間使わない場合、ガソリン発電機はキャブから燃料を抜く必要がありますが、カセットボンベ式は必要ありません。燃料もガソリンは劣化しますがカセットボンベは劣化しません。

しかし容量が900VAと少ないのにかかわらず価格が高く、さらに致命的だったのは騒音が大きいことです。騒音は音の質がありますので必ずしも数値では比較できない部分がありますが、数値上はかなり大きいです。私の居住地域は田舎なので騒音には比較的寛容ですが、できれば静かな方が良いです。



非インバーター式の価格の安さには惹かれますが、使用目的が限定していないので融通の利くインバーター式にしておきたいです。



最近はインバーター式でも安い中国製が出てきました。その中で物色していると日本メーカー「工進」の物が良さそうに思いました。工進はポンプで有名なメーカーで、数年前に参入した発電機は中国製造なものの評判が良いのです。無名メーカー品より少し価格が高いだけで品質が良く、何よりアフターサービスが非常に良いようなのです。

最後まで悩んだのが発電容量です。安くて(43,000円)軽い(14kg)0.9kVAにすべきか、高くて(63,000円)重い(22kg)1.6kVAにすべきか。



使用する電化製品の定格消費電力を考えると0.9kVAで足りそうなのですが、モーター系は起動電力が大きいので、定格電力で足りていても動かない可能性があります。電動工具やポンプなどモーターを使うことも多そうなので余裕を見て1.6kVAにしました。0.9kVAと比較して重さはかなり違いますが外寸はさほど違わないですし、どうせ車で運搬しますので重さは何とかなると判断しました。価格は1.6kVAでもホンダ・ヤマハなどの大手メーカーの0.9kVAより安いです。

工進 インバーター発電機 GV-16i


スターターはリコイルですが、動きはスムースで重くないです。女性でも問題なく始動できるかと。


反対側にオイル口があります。


始動時の操作順が記されていたりして非常にわかりやすい。


排気口。


燃料キャップには通気穴の開閉バルブが内蔵されています。閉めておけば車で運搬時にもガソリン臭がしないと期待できます。


プラグレンチ、ドライバーが付属。オイル注入用の道具(じょうご・スポイトなど)が付いていないことだけが残念です。


取扱説明書が非常に懇切丁寧。メンテナンス方法も事細かく記載されていて、さすが日本メーカー品と言う感じで、これだけで満足度が高いです。


まずはオイルを入れます。専用品もありますがガソリン自動車用のエンジンオイルが使えるとのことなので、手持ちの自動車用を入れました。指定は10W-30または10W-40ですが5W-30(OKだそうです)を入れました。スポイトの類がないと注入が難しいです。オイルレベルはあふれるまで。


ガソリンを入れます。発電機の上に置いてあるのはストレーナー。タンク容量は3.9リットルで、定格連続運転時間は3.7hとのこと。


排気はうっすらと白煙が混じります。音の大きさですが、私は昔の大きい発電機しか経験が無いので比較はできないですが、個人的には想像した範疇で、許容できると感じました。エコモードならかなり静かです。


「出力」LEDが点灯すれば準備OK。


試しに1200Wのドライヤーを繋いでみました。「電力使用目安」の「70%」が点灯しているのがわかります。(使用率70~90%)


上部にある燃料計。ちょっと見づらいかな。

ボルト3本を外すとカバーが外れます。


エンジン本体。中央のフレームに隠れているのがキャブレター。


上部の蓋を外してプラグレンチが差し込むとスパークプラグにアクセスできます。


レビューを見ると初回は30分ほど動かしただけで金属粉が出るということなので、1時間ほど動かした後にオイル交換しました。本来の初回交換は20h運転後だそうです。

金属粉は確認できますが、荒い金属粉はありませんでしたので交換する必要は感じませんでした。オイル量はたかだか0.38リットルなので、こまめに交換して損は無いかと。


長期間使用しないときにはキャブレターからガソリンを抜きます。中央に見えるのがドレンプラグです。長期保管の方法も取扱説明書に詳細に記載されていて、その通りに燃料を使い切ってからドレンを開けたら、排出されたガソリンはウエスでふき取れる程度しかありませんでした。


さて、この発電機のAC出力、正弦波(サイン波)なのでしょうか? メーカーのカタログには正確なことは書かれていません。しかし一方で「高品質な電源なので精密機器でも安心して使えます」と書かれていて、正弦波っぽい印象を受けます。本当に正弦波だったら「正弦波インバーター」と大々的に宣伝しそうなものですが…。

矩形波・疑似正弦波でも問題が出ることはあまり無いかとは思いますが、正確なところを知っておきたいと思い、計測してみました。ちょうど先日、波形の見えるオシロスコープ機能付きマルチメーターを購入しましたので、それで見てみます。結果、開放出力電圧は奇麗な正弦波になっていました。


総合的に見て中国製っぽいアラさがありません。本体の日本語表示の親切さ、取扱説明書の出来の良さ、(私は使ったことがありませんがレビューを信用すれば)アフターサービスの良さを考慮すると満足感は高いです。「安心感」と言った方が正しいかな?工進オフィシャルサイトからはパーツリストもダウンロードできるのも好感度高いです。

ただ、やっぱり乾燥重量22kgは重い!車の積み下ろし程度でしたら問題無いですが、例えば駐車場からキャンプ場まで運ぶとか、距離があったら無理でしょう。取っ手は1つなので2人で運ぶこともできません。

やはりキャリーは欲しいです。実は純正オプションで専用キャリー(GVC-1)があるのですが、価格が1万円弱と(私にとっては)高かったので買えませんでした。3000円程度の安い台車でも買おうかな?と計画しています。





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