2018年5月18日

タイヤ空気圧モニタリングシステム


タイヤ空気圧をワイヤレスで表示するものです

TPMS (Tire Pressure Monitoring System)という名前も含めて、意外と早く一般化してきました。
価格が1万円ほどになった時点で私も欲しくなりましたが、この時点では信頼性が未知数で金をドブに捨てることになったら痛すぎるということで止めておきました。

そうこうしているうちに5000円を切ってきたので、これならダメだったとしてもあきらめがつく思い、購入を検討しました。以前とは違いレビューがたくさんあったので読まさせてもらいました。

信頼性について私が一番恐れていたのは、故障によって計測できなくなることではなく、走行中に壊れて空気が一気に抜けてしまうことです。レビューを見ると故障報告は思ったほど多くは無く、懸念していたような空気が一気に抜けてしまうような事案は1件も見つけられませんでした。

購入したのはノーブランド品(そもそも大手メーカー品は無いようです)で4887円。



バルブキャップの代わりに付ける「外部センサー」タイプです。内部センサータイプを選ばなかったのはタイヤの嵌め替えが面倒なのもありますが、外部センサータイプだったら何かあった時にすぐに元に戻せるからです。内部センサーの電池交換も面倒ですよね。タイヤ交換時期と重なったとしても外部センサータイプを選ぶと思います。


 左に見えるのが本体の滑り止めマット(あまり効果なし)、中央に見えるのが外部センサーの電池交換時に使う工具です。ナットはセンサー固定用でスパナが付属しています。パッキン(Oリング)は外部センサーのパッキンの予備だと思われます。


センサーの電源はボタン電池です。この手の物は電池交換できないと思っていたのですが、交換可能でした。CR1632は容易に入手可能です。電池寿命は2年だそうで、十分ですね。


こちらは普通のバルブキャップ。


センサーに付け替えるとこうなります。さすがにデカイです。(直径20mmで従来の24mmより小さいらしいです)


ホイールキャップに接触します。ほんの少しの接触なのでバルブが曲がるほどではありません。高速走行した際にセンサーの重み×遠心力でバルブに無理な力がかかり破損する恐れがあるのでは?と心配していましたが、ホイールキャップに接触していることによりバルブに力がかかることを防いでくれるかもしれませんので、もしかしたら好都合かもしれません。そのまま使用することにします。


「なんだこれ」と気づく人はいるでしょう。


本体(表示部)はここに置きました。電源は天板にあるソーラーパネルからの給電とUSB給電があります。ソーラーパネルは配線が不要ですが明るい場所に置く必要があります。目立つ場所に置きたくなければUSB給電になります。

この場所は奥にあるインフォメーションディスプレイ、ナビの邪魔になりませんし、発電も問題なさそうです。(直射日光が当たらなくても発電しています)


単位はBarにしましたがPSIも選択可能です。手持ちのタイヤゲージで計測したところフロント:2.58Bar、リア:2.48Barだったのですが、表示はフロント:2.6Bar、リア:2.5Barと出ました。そもそもタイヤゲージが正確かどうかわからないのですが、思っていたより正確な気がします。


個人的に残念な点は精度が0.1Barであるということ。本来の目的であるパンクの早期発見ではこの精度で十分なのは百も承知なのですが、趣味の範疇で考えると0.01Barの精度が欲しいです。私は空気圧にはうるさくて頻繁に測定していますし、0.1Barの違いを楽しんでいるのです。ある程度走行すると0.2Bar程度上昇するなど、なかなか興味深いです。

温度表示も見ていておもしろいです。販売サイトに「温度測定はご参考まで 」と書かれている通り、精度はかなり怪しいです。ある時など他3輪は22度程度だったのに1輪だけ36度表示だったこともあります。このようなおかしい値が同じ位置に現れるのではなく、場所やタイミングもバラバラです。でも何となく傾向(走れば上がりますし、直射日光が当たる側が上がります)はわかるのでおもしろいです。空気圧とは違いアラーム機能は無いのでとんでもない値が出ても笑って済ませられます。

興味深いのは前輪が後輪より3度ほど高いということ。センサーの個体差かと思い前後入れ替えて確認しましたので確かです。エンジンルームからの熱気がタイヤ・ホイールの温度を上げていると推測されます。

振動センサーでスリープに入るのですが、感度は敏感でドアを閉めると復帰します。スリープに入る時間は短く、信号待ちでスリープに入ってしまいます。発進で復帰するのですが、視界の範囲でディスプレイが消灯・点灯するのがちょっと目障りです。

センサーはキャップと同様、簡単に外れますが、ナットも外さないと空気入れやタイヤゲージが刺さりません。「セキュリティナット」と呼んでいますので、運用そのもの(脱落防止?)には必要ないかもしれません。…と、ここまで考えて疑問に感じたのですが、センサーと本体別々でも動作するのか?動作するとしたら付近の車と混信するのでは?…たぶん動作しないですよね。ナットは盗難防止というより「いたずら防止」ということでしょう。そうであればナットが特殊ナットではなく普通の6角ナットであることにも納得がいきます。

アラームのなる圧力は低圧・高圧とも設定可能です。ボタンが2つしかないですし、説明書が英文なので操作が難しいですが、触っているうちに何となくわかりました。レビューを見ると長期間の使用でバルブとセンサーが固着したという報告が散見されるので、時々脱着するなどして気を付けたいと思います。私は頻繁に空気圧調整するので問題ないとは思いますが。

最後に。箱を捨てようとプラの緩衝材を外したら、その下から電源供給用のUSBケーブルが現れました。(使う予定がなかったので出てくるまで気にしてませんでした)誤って捨てないように注意。




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