2020年2月2日

マッキントッシュ・コートの補修


ゴム引きコートの防水テープが経年劣化で剥がれてきました。


MACKINTOSHゴム引きステンカラーコート ダンカン(DUNCAN)です。



購入履歴を調べてみると2008年でしたので12年前に買った物です。当時、ネットでいろいろ調べて45,000円で購入しました。私にとって高い買い物でしたので大事に使ってきました。


最近になってポケットに入れた財布がポロッと落ちてしまいました。ポケットの接着が剥がれてしまったようです。


よくよく見てみると生地の接着部分や防水テープなど、いたるところが剥がれていました。


どうやら古いマッキントッシュには定番の現象のようで、買い替えの主たる要因はこれのもよう。最近の物は対策されていて大丈夫だと聞きます。


補修することは可能なものの、費用が結構かかることがわかりました。古い接着剤を取り除いてから新しい専用接着剤で貼りつけるので手間がかかるようです。

場合によっては接着ではなく糸で縫い付ける場合もあるそうで、そうすれば接着剤の問題からは逃れられるということです。当然、縫い目から浸水してきますが、もともとマッキントッシュは機能性(防水性)よりもファッション性を重視するものでしょうから、それもアリだと思います。

今回は最も安直な方法を取ります。つまり、接着剤を塗り直す方法です。コニシの布用接着剤「裁ほう上手」とアイロン接着テープを買ってきました。




まずはより簡単なアイロン接着テープでトライ。劣化した接着剤はそのままです。これを取ろうとすると溶剤を使わざるおえず、生地にシミが出来てしまうと思ったからです。古い接着剤は粘着性が残っていてベタベタしますが、アイロン接着テープは両面テープのような粘着剤が付いていないので、そのベタベタが(テープを固定するのに)好都合だったりします。

生地と生地の間にアイロン接着テープを挟み込んでアイロンで熱を加えました。目立たないところでやったらうまくいきましたので、剥がれた部分・剥がれそうな部分全て処理しました。


結果、うまくいったと思います。表の生地にも影響はありません。ただし耐久性についてはわかりません。

今回はボンドを使いませんでしたが、テープの弱点は「アイロンを当てないと接着力が出ない」ということです。ボンドなら塗るだけでも接着力がありますので、アイロンを当てにくい曲面はボンドの方が良いでしょう。

最近はバーバリーと契約終了した三陽商会がマッキントッシュに注力しているようで、マッキントッシュがあまりに出回ってしまうと嫌な感じです。(まことに勝手な感想ではあります)




0 件のコメント:

コメントを投稿