2017年8月15日

カングーのブレーキローター


カングーのブレーキローター(ブレーキディスク)の厚みを測ってみました。

先日、ブレーキパッドの鳴き対策をした際、ブレーキローターの縁とパッドの当たる所との段差が気になりました。


一般的にフロント(ベンチレーテッドディスク)の場合は内側・外側それぞれ1mm、合計2mmが摩耗限界と言われています。リア(ソリッドディスク)の場合は内側・外側それぞれ0.5mm、合計1mmが摩耗限界です。手で触ってみた印象ではフロントの段差は片側1mm以上ありそうです。

ローターのどこかに摩耗限界が刻印されているはずなので探してみました。まずはフロント。ディスク中心付近に刻印されている例がありますが、何もありません。ちなみにローターの取り付けは2本のトルクスネジです。2本が対角線上に無いのが気持ち悪いです。たぶん固着しているでしょうけれど、簡単に外れるかな?


外周部に刻印されている例もありますが、それでも無いようです。


よく見るとスリットの内側に発見! 「M」 「I」 「N」 「I」 …



… 「2」 「1.」 「8」 …


「m」 「m」 。


「MINI21.8mm」つまり21.8mmが摩耗限界のようです。「Minimum」の略は普通「Min」だと思うのですが、「Mini」 は初めて見ました。

せっかくなので他の刻印もチェック。まずはルノーマーク。


「4 7 1」 ?


「F」はフロントの意味でしょう。


「F W 8」


「1」「四角にL?」「9」


「< B V O >」かな?



マイクロメーターで厚みを測ると 22.07mm 。


外周部のパッドが当たらない部分を測ると 24.25mm と出ました。あまりあてにならないでしょうが新品の厚みの目安になるかな?


次はリア、こちらはホイールを外すとすぐに分かりました。ディスク中心付近に刻印されています。ちょっとピンボケですが「 MIN 9.5 mm」とあります。(こちらはMINIではなくてMIN)

フロントと違いローター取り付けボルトが見当たりません。ネットで調べると車軸のカバーを外すとナットがあり、それを外すとローターが外れるようです。リアのローターはベアリング内蔵のため、こうなっているようです。


マイクロメーターで測ると 10.40mm 。


こちらも外周部のパッドが当たらない部分を測ると 12.05mm でした。


摩耗限界までフロントが0.27mm、リアが0.9mmでした。今すぐに交換が必要と言うことは無いですが、結構、寿命が近いです。私のカングーは(新車購入時の)純正パッドの寿命前にDIXCEL(ディクセル)のパッドに交換していますので確かなことは言えませんが、私見ではちょうど純正パッド1回分使い切った頃だと思っています。

欧州車は一般的に「パッド交換2回でローター交換1回」と言われています。しかし私のカングーはここからパッド一枚分、ローターが持つなんてことは絶対に無いでしょう。現在の走行距離が64,000kmなので思っていたよりパッドは持つ印象なのですが、思っていたよりローターは持たない印象です。

今のうちから交換ローターの品定めをしておいた方が良さそうです。パッドをディクセルにした時からローターもディクセルにするつもりでした。もちろん一番安いPD(プレーンタイプ)です。

フロントの17,000円弱は納得ですが、リアの26,000円弱はちょっと高いです。リアはベアリング内蔵なので高いのですね。他社にするかな?



※2018/02/24 マイクロメーターの値の記述に間違いがあったため修正しました。



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