Accurist 天体時計

文字盤に星座がプリントされている腕時計です。

昔からそのような時計に対して憧れのようなものがありましたが、今現在、普通に手に入る販売中のものは 「シチズン　カンパノラ　コスモサイン」しかありません。非常に魅力的なのですが、価格が30万円前後しますので、とても買えません。余談ですがシチズンのオフィシャルサイトの写真はどれもCGチックで質感が低く見えます。実物はずっと良いのにもったいないなと思います。



シチズンは初代コスモサイン、クラブ・ラメール　コスモサイン、アストロデア、カンパノラ　コスモサインとこのジャンルの時計を作り続けています。これら過去の商品はカンパノラよりも手が出しやすい価格だったのですが、今では中古でも結構な価格になってしまっています。あまり数は出ないと思われますので今でも購入可能であるだけでありがたいと思うべきなのでしょう。

そこで海外に目を向けてみます。安いものだと「Astrolabe Watch」「Planisphere Watch」などが見つかります。これらはメーカー名が良く分からず、文字盤は明らかに安っぽいです。



そこで目を付けたのが「AstroⅡ」。デザインがシンプルで好みですし、星座も本格的です。価格も海外通販なら15,000円ほどと比較的手ごろ。ほぼこれに決めていたのですが、海外のレビューを見るともっとお勧めがあるとのこと。


それが「Accurist Celestial Timepiece」。この存在は知っていましたが日本で買うと55,000円ほどなので購入対象外としていました。何分、自分の目で見たわけでは無くネット上の情報が頼りなので、そのネットのレビューでお勧めされていると気になります。

上記の他の時計が（私が知らないだけかもしれませんが）よくわからないメーカーなのに対して、Accuristは一流時計メーカーとは言えないまでも（失礼！）ちゃんとしたイギリスの時計メーカーなので安心感があります。

しばらくeBayを見ていたらちょっと安くなったタイミングがあったので買ってしまいました。送料など総額で27,000円ほど。


Accurist Celestial Timepiece には英国製の品番「GMT118UK」と米国製の品番「GMT117USA」があります。見た目は一緒ですが、 GMT118UK は最近廃盤になったようで手に入りにくくなっています。私が買ったのも GMT117USA です。

金属ブレスは可動域が狭いタイプ。極端に腕の細い私にはフィットしませんが何とか大丈夫。

シルバーとゴールドのコンビはあまり好みでは無いのですが、ゴールドは薄い色味ですのであまり「コンビ感」はありません。時刻は見辛いです。針を目立たせれば文字盤（星座）は見辛くなりますので「しかたがない」というか「これでいい」。

文字盤は時刻とともに回転しますが、リューズを一段引く（カレンダー付きの時計でカレンダー調整する位置）と文字盤を回転させることができます。

裏蓋になんと「MADE IN JAPAN」の刻印が！「JAPAN MOVE」というのはよく見ますが、ムーブだけでは無く時計の製造も日本製ということ？謎です！

文字盤は緻密で奇麗！だけどわからん！星座名が略符（例えば「おおぐま座」だったら「UMa」）なので詳しくない私にはわからないのです。もちろん北半球専用。

文字盤の文字は非常に小さいのでルーペが付属してきました。

説明書には書かれていないので星座表の使い方が分からなかったのですが、何となくわかりました。文字盤の外周に記されている現在時刻（24時間）とベゼル（こちらは固定）の現在のカレンダーを合わせるようです。ということは一度合わせたらその後はほとんど調整する必要が無いことになります。もともとそれほど正確に合わせることはできませんし。

正直、実用性なら普通の星座早見盤、あるいは以前紹介した「スターポケット」、「ステラルスコープ」などの方が使いやすいでしょう。時計としても使い勝手が悪いですし。「腕に宇宙がある」ロマン…ですかね。