2020年1月21日

第2種電気工事士試験③


前回の続きです。材料で練習し、いよいよ実技試験に臨みます。

実務経験があれば必要無いのでしょうが、私は初心者なので材料を用意し、練習してから試験に臨みました。実技試験は事前に13種類の課題が公表されており、この中の1つが試験に出題されます。ということは使われる材料も事前にわかるわけで、13種全てを練習するのは材料セットを購入するのが手っ取り早いです。

ケーブルと器具のセットは「ホーザン」「モズ」「準備万端」シリーズが定番です。どれを選んでも大差ないので、安さを重視するかオマケを重視するかで選べばよいと思います。オマケ(DVDなど)についてはホーザンはオフィシャルサイトの情報にプラスアルファした程度なので、準備万端の方が充実していると思います。

セットはそれぞれ「1回」「2回」「3回」などがあります。13種全てを何回練習できるかということなのですが、1回セットを買っても例えばケーブル長が「30cm」指定のところを「10cm」と置き換えて練習すれば3回練習できるので、個人的には「1回」で十分だと思います。

1回しか練習しなくても(実際、私は1回で3回やろうとケチケチしてやったものの面倒になって1回しか練習しませんでした) 、例えばランプレセプタブルは13種中12種に登場するので十分です。

私は、たままたホーザンの1回セットがアウトレットで安く売られていたので、それにしました。



1回セットでもこれだけの分量です。ずっしりと重いです。


試験の一か月ほど前から週末に1日1問ずつ練習しました。それで充分自信が付きました。しかしながら実技試験に「絶対」はありません。「欠陥判定」というものがあり、どれか一つでも欠陥と判定されてしまったらそれだけで不合格となってしまうのです。学科の場合は合計点なので間違えても他で挽回できるのですが、実技の場合はそういうわけにはいかないのです。

それから試験時間が40分と非常に短いのも難しい要因です。実際、私の場合も非常に危うかったです。試験案内には「○時○分まに席についてください」としか記載されていません。試験開始時刻が不明なのです。

時間通りに席に着くと試験官の説明が始まります。受験票の確認から始まって試験の説明、材料を配り数量の確認、さらに説明…と続きます。おそらく1時間ほどだと思います。それからおもむろに「試験開始」となるのですが、試験終了時刻は説明されませんでした。自分で試験開始時刻を確認しておかないと試験終了時刻がわからないのです。私は失敗してそれをしなかったため、時間配分が不可能になってしまったのです。

試験自体は比較的簡単な課題でした。そのため「余裕だな」とゆっくり・確実に作業していたのですが、私が半分も進んでいない時に私の前にいた受験生が終了していることに気付きました。途中退席はできないので座ったままなのですが手が動いていません。こっそり出来上がりを見るとムチャクチャ奇麗!まわりを見回してみるとそのような人が結構います。工業高校の学生が大勢いた(ツールボックスに学校名が書かれていたのでわかりました)のですが、その人たちは皆出来上がっていました。

そこで初めて「あれ?終了時刻がわからないや」と気が付き、急に焦りだしました。結果的にはここで焦って良かったです。最初のペースで続けていたら時間内に完成できなかったと思います。完成しなければ当然失格です。その後の作業は少し雑になりましたが、何とか完成させ、一度だけですが見直しもできました。しかもこの見直しで間違いがあったことに気付き、やり直しができました。出来上がりは当然汚く(汚くても合否判定には影響しないらしい)学生には遠く及びません。

そんな感じだったのであまり自信は無かったのですが、合格できました!

この後、免状の交付申請をしますが、それにも結構なお金が必要です。

今回の試験にかかった金額
・受験料 9300円
・参考書 4280円
・工具 8320円
・ケーブルと器具セット 13000円
・交付 5300円+郵送費

合計で約4万円かかりました。なかなかのものですね。



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