2015年11月23日

カングー ヘッドライトのHID化①


カングーのヘッドライトバルブを交換しました。最終的には表題の通りHIDにしたのですが、機種選定までの右往左往した経緯を書きました。関心の無い方は飛ばして次の実作業編を見てください。


カングーの前に乗っていた車Xantiaはとにかくヘッドライトが暗い車でした。少しでも明るくということで英国仕様のヘッドライト(レンズカットの関係で日本使用より少しだけ明るい)を個人輸入する人までいたぐらいです。当時はHIDが出始めで10万円ほどかかりましたので高効率バルブでガマンしました。

そのXantiaからの乗り換えとなったカングーですのでしばらくは満足していました。しかし最近になってヘッドライトの暗さが気になってきました。自分の視力の低下が主な要因なのですが、それ以外にも新車時から無交換(6年5万キロ)できたバルブの劣化も一因だと思われます。そこでバルブ交換などで改善させようと思うようになりました。

現在のトレンドはLEDなので、まずそれを考えました。バルブ交換だけで済みますし、メジャーブランド品で3万円弱と価格もこなれてきて、なんとか検討の範囲内です。しかしネットで情報収集すると微妙な感じです。
まず明るさですがHIDにはまったくかないませんがハロゲンより少しだけ明るいようです。強烈な明るさは望んでいませんのでハロゲンより少しでも明るければ問題無いのですが、問題は耐久性です。メジャーブランド品であっても2か月以内に切れたという報告が散見されます。バルブの冷却のためにファンが付いている商品が多いのですが、そのファンの騒音やラジオにノイズが乗るなどの不満もあるようです。さらにノーブランド品にいたってはまともにカットラインが出ない商品が普通に有るようです。

ちょうどフィリップスからLEDバルブが発売されました。かなり評判が良くて光量もまずまずでハロゲンより明るく、カットラインも正確、不具合も見当たりません。発売から2か月以上経って価格も下がってきて検討している時に一時的に2,3000円台まで落ちました。散々迷ってこの時ポチる寸前まで行ったのですが結局止めました。不安だったのが耐久性です。ファンレスであるのにヒートシンクが非常に小さいことに疑問を持ったのです。1週間とたたずダメになるブランド品がある中で2か月間不具合が報告されないので問題ないのかもしれませんが、最も過酷な夏を経験していません。今買うのはリスキーな気がしました。メーカー保証が3年付いているので気にする必要は無いのかもしれませんが。

LEDは時期尚早と考え、次にHIDを検討しました。正直HIDは好きではありません。まず青い色が嫌いですし、妙に眩しい車が多いからです。しかし最近は色温度や光量を選択できるようなので調べてみました。するとノーブランド品は4000円からバルブ・バラストなどのセット品が買えるということがわかりました。試に付けてみてダメならあきらめられる金額です。一方、メジャーブランドは例えばPIAAが28,600円とそれなりに高価です。HIDは明るい分、周囲に迷惑をかける可能性があります。特にH4バルブはカットラインやグレアに問題のある機種が多く、機種にかかわらずH4の換装そのものを全否定する人もいるくらいです。 もちろん迷惑をかけたくはありませんので慎重に選ぼうとしたのですが、ヘッドライトの光り方はバルブだけで決まるものではありません。レンズ・リフレクターと組み合わせて初めて良/不良が判断できるということです。

HIDに踏ん切りがつかないでいたら「高効率バルブ」はどうか?と思うようになりました。 高効率バルブは昔使ったことがあり、その時は少しですが確かに明るくなりました。調べてみるとRAYBRIG(スタンレー)のサーキットクリア(サークリ)、レーシングクリア(レークリ)というものの評判が良いことがわかりました。サークリは定格85/80W、レークリは定格60/55Wなので当然レークリを考えます。しかし3,400円の価格はちょっと高く感じました。最近の状況は知りませんが、昔は高効率バルブの消費電力は表記より大きいと言われていました。つまり純正と同じ定格60/55Wであっても消費電力はもっと大きいということです。リレーは追加したくないので消費電力が増えるのはちょっと…と考えてしまいます。

そんなこんなであーでもないこーでもないと何週も考えを巡らせた結果、中華HIDを購入しました。HIDに決めた理由は単に「使ってみたかった」というだけです。普通にいけば次に車を買い替えるのは5年以上先なので、その時にはほぼ確実にLEDヘッドライトでしょう。一度くらいHIDを体験してみるのも良いかな、と思った次第です。

HIDはそれなりにネットで調べて使用実績があるものを選んだつもりです。明るさをハロゲンよりちょっと上を目指して定格35W、 最も色温度が低いものをチョイスして4300Kにしました。定格35Wなのでリレーレスを選択しました。

・バラスト DLT F3 35W
・バーナー SL 2012PIAAスペック H4 スライド式 35W 4300K
価格:9,300円(送料込)

H4バルブの中華HIDをマルチリフレクターに、という人に言わせれば最悪の組み合わせですがどうなるでしょうか?

実際の取り付け作業はこちらでご覧ください。




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