義実家より便座の交換依頼がありました。不具合があるわけでは無く、古く汚れてきたのが交換理由です。
ちょうど2年前に自宅の便座を交換しましたので、それ以来の作業です。その時と同じく元々付いていたものはTOTOです。型番を調べてみると TCF661R で1999年~2001年にかけて販売されていた商品のようです。最低でも15年前ということになりますので交換時期なのは間違いないでしょう。前回交換した自宅の物は水漏れしましたので、ほぼ同時期(自宅のはTCF661でした)のこれも水漏れするかもしれません。
さて、前回は安かったのが元と同じTOTOだったので、今回もTOTOを第一に考えました。ところが調べてみると15,000程度からあったTOTO製品がまったくありません。対して前回は無かったINAX(LIXIL)製品が15,000程度から安くありました。
最安は前回と同じく東芝、続いてパナソニックです。これにプラスしてINAXで検討しました。東芝はムーブと脱臭機能が付いていて最安なのが魅力、パナソニックはムーブ機能とステンレスノズルが魅力です。INAXは機能的には劣りますが継ぎ目のない便座と日本製であることが魅力です。
使う人に聞いたところINAXに即決しました。便座のつぎ目に汚れが入ることが悩みだったそうで「これしかない」とのこと。カタログしか見ていないので、もしかしたら東芝やパナソニックもつぎ目が無いのかもしれませんが、カタログ等で「つぎ目無し」を謳っているのはINAXだけでした。2年前に交換した自宅のもの(TOTO)を確認してみるとつぎ目がありました。
最終的に購入したのは消臭機能の付いた一つ上位の機種です。これは自宅のTOTOで消臭機能の有用性に満足したことと、2年使用しても消臭能力の低下が感じられなかったことからの私の勧めによるものです。職場にも一部消臭機能の付いた便座があるのですが、3~4年ほど経過し、さらに自宅とは比較にならないほどの使用頻度にも拘わらず未だに消臭能力を発揮しているのです。TOTO(自宅も職場も)とINAXという違いはありますが同じような物でしょう。消臭機能の有無による価格差は3,500円ほどと小さくは無いのですが、きっと満足してもらえると思います。
問題は水道の配管です。TOTOからTOTOの場合は同じ規格なので非常に簡単に接続できますが、会社が違うと接続方法も違うと聞きます。まあ配管類も付属してきますので 何とかなるだろうと楽観視していました。(前回は配管類の付属品は全く使いませんでした。)
ここからは実際の作業手順ですが、暗いところでスマホ写真しかもフラッシュを使っての撮影ですので画質が悪いです。
こちらは元々のTOTOです。ちなみにエロンゲートサイズ(大きいサイズ)でしたが、INAXのこの製品は共用サイズですので選択肢はありませんでした。
まずはマイナスドライバーで水道管の元栓を閉めます。
便座の給水管を外します。水はほとんど漏れませんでした。
ベースプレートに互換性はありませんので取り外します。
左が旧(TOTO)、右が新(INAX)です。
ベースプレートを外して掃除した後、
新しいベースプレートを固定します。このベースプレートの固定位置が便器と便座との位置関係に直結しますので、何度も便座をセットしては位置調整します。
さて問題の給水管の接続部です。元々(TOTO)の接続がナットであるのに対してINAXの便座側は差し込んでクリップで留めるタイプです。互換性はありません。
ホースの先がこのように違います。左がINAX、右がTOTOです。
ホースを入れ替えれば便座側は解消されますが、今度は元栓側で問題が起こります。TOTOがワンタッチ接続(写真でこちらに向いているグレーのプラスチック部品)であるのに対してINAXは便座側と同じ差し込んでクリップで留めるタイプです。
しばらく考えて付属してきた分岐金具を使うことにしました。これは本来はシャワートイレが付いていない時に貯水タンクへ延びる配管の途中からシャワートイレに分岐させるための金具です。今回のようなシャワートイレの入れ替えの場合は既に分岐されていますので、この金具は必要としません。
それぞれオスネジ・メスネジ・専用口(INAX独自?の差し込んでクリップで留めるタイプ)の3方向に分岐します。このオスネジの部分を塞いで変換金具として使用しようと考えたのです。下の写真、左が付属してきた分岐金具、右側が別途購入してきたものです。袋ナットになっていて栓をするだけのもので内側にパッキンが入っています。ホームセンターで250円ほどでした。
分岐金具を取り付けた状態です。右に飛び出ている部分に便座へとつながるホースを取り付けます。
出来上がり!
古い便座にはこのように裏側につなぎ目がありますが
新しいものにはつなぎ目がありません。これはたしかにイイ!
欠点としてはムーブ機能が無いこと(乾燥機能もありませんが個人的に必要無いと思います)でしょうか。省エネ機能が無いのは価格的に仕方のないところでしょう。一番の問題点は掃除の時にノズルを手で引き出さなければならない所です。これはノズルを電動ではなく水圧で伸ばす機構によるもので、構造上、故障しにくいという利点もあるのですが。
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