2017年1月19日

LANケーブル自作


自作といっても、もちろんコネクタの接続です。


好みの長さのLANケーブルを作るためにRJ45カシメ工具LANケーブルテスター、コネクタを購入しました。

まずはツメの折れたコネクタの付け替えをやってみます。

こちらがツメの折れたLANケーブルです。職場にはこのようなLANケーブルがたくさんあり、だましだまし使っている状況です。PCがデスクトップが主流だった時代はツメが折れていてもあまり問題にならなかった(そもそもLANケーブルを触ることが少ないのでツメが折れる頻度も少なかったのもあります)のですが、最近はノートPCが主流なのでちょっとしたことで接触不良になってしまいます。


躊躇せず切断。


外皮をカッターで切り取ります。このケーブルは外皮が緩いので簡単です。


撚りを解いて色の順番に並べます。


今まで知らなかったのですが、ストレートケーブルにも2種類あって、標準(A配線)とオプション(B配線)があるということです。両端を同じにすればどちらでも良いということですが、市販品は大抵B配線になっているということです。理由はケーブル内の芯線の位置関係上、B配線の方が配線しやすいからだそうです。カシメ工具付属のマニュアルもストレート=B配線となっています。


A配線(1~8) 白緑 緑 白橙 青 白青 橙 白茶 茶
B配線(1~8) 白橙 橙 白緑 青 白青 緑 白茶 茶

ケーブルの片側をA配線、もう一方をB配線にすればクロスケーブルとなります。最近はスイッチの方で相手ポートやケーブルを自動認識してくれるのでクロスケーブルを使う機会は無いでしょう。(逆に言えば全部クロスでも問題無いのかもしれませんが・・・)近年はクロスケーブルは見つけ次第、廃棄するようにしていましたが、これからはコネクタを付け替える(組直す)つもりです。


芯線を並べたら長さをそろえて切断します。カシメ工具のマニュアルには14mm残すように書かれていましたが、もう少し長い方(20mm程度)が良さそうでした。

芯線をそろえたらズレないようにコネクタに差し込みます。ロードバーが分離しないタイプのコネクタですので、この作業が大変かと想像していたのですが、特に苦労なくできました。

差し込んだ後、コネクタの先頭まで各芯線が達しているか、並び順がずれていないかも確認します。


いよいよカシメ工具の出番です。やる前はカシメ工具のどちら側から差し込むか悩むかと思いましたが、実際にやってみると一方からしか入らなかったので間違えることはありません。また、奥まで差し込むとストップするので、差し込む深さも間違えることはありません。


締め付けもラチェットなので「足りないかも?」と不安になることがありませんでした。
出来上がったらケーブルテスターでチェックします。問題無し!



やる前はカシメる位置とか力加減とかに職人的な技が必要で何度か練習しないとうまく行かないのではないかと思っていましたが、実際にやってみるとそんなことはありませんでした。

さっそく本来の目的である自宅のLAN環境で最適な長さのケーブルを自作しました。とはいっても作るのは数本なのですぐに完了し、その後は必要無くなりました。というわけで、最近は職場のツメの折れたコネクタの交換に活躍しています。



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