2017年6月24日

キャンピングマット


スリーピングマットとも言いますが、寝るときに下に敷くマットです。結局、自動膨張式のマットにしました。



以前、安物ですが寝袋を購入しました。 これとセットで使うマットを物色していたのですが、何を買うかようやく決まりました。

マットには大きく分けて3種類あります。まずは「クローズド・セル」。パタパタと折りたためるものやロール状に丸められるものです。メリットは安いことと断熱性が高いこと、デメリットは嵩張ることです。



今回購入した「自動膨張式」です。圧縮した状態からバルブを開けると自動的に空気が入るタイプです。価格・断熱性・収納性は3者の中間ですが、重さは1番重いです。



最後が「エア注入式」です。軽いことと使わない時には小さくなることがメリットです。デメリットとしては断熱性が低いことが挙げられます。断熱性を高めようとすると高価になります。



素人の私は当初、空気が多いほど断熱性が高いと思っていたのですが実際は逆だそうです。動かない空気は非常に優秀な断熱材なのですが、対流などで容易に移動してしまうので結果的に断熱性は低くなるそうです。

つまり普通に作ると断熱性は以下の順番になります。
 クローズド・セル > 自動膨張式 > エア注入式

登山においては「軽さ」が命ですし、嵩張るのも困るのでエア注入式が好まれます。一方で季節によっては断熱性が低いと命にかかわります。エア注入式の弱点である断熱性を高めるために各社、様々な工夫を施します。結果としてものすごく高価なものになります。

私は登山はしませんので安くて高性能のクローズド・セルが適していたのですがギミックが面白そうだったので自動膨張式にしてみました。有名メーカーのものは高すぎたので無名メーカー(ノーブランド)品の中から「キングキャンプ(KingCamp)」にしました。キングキャンプはオフィシャルサイトもありますので無名メーカーと言っては失礼かもしれません。私が知らなかっただけで中国のアウトドアメーカーのようです。ネット上の写真で品質が高そうだと判断しました。

キングキャンプはキャンピングマット(の紺色のシリーズ)だけでサイズ違いが4種類あります。まじめに取り組んでいる印象で好感度高いです。

クラシックライト KM3501 本体サイズ:51×183×2.5cm 収納サイズ:20×27cm 1.1kg



クラシックコンフォート KM3596 本体サイズ:60×190×3.8cm 収納サイズ:19×33cm 1.6kg



クラシックスーパー KM3569 本体サイズ:63×198×5cm 収納サイズ:17×66cm 2.2kg



 クラシックライトの厚み2.5cmが安物自動膨張式のスタンダードな厚みです。この厚みだと寝心地に不満を漏らすユーザーが多いようです。長さの183cmというのも、私の身長が174cmということを考えると9cmしか余裕が無いので心配です。

3.8cm厚のクラシックコンフォートにしようと思ったのですが、クラシックスーパーには割安な2枚セットがありました。 寝袋も2枚購入したのでマットも2枚欲しかったのです。クラシックコンフォートを2枚買うのとクラシックスーパー2枚組とあまり値段が変わらなかったので、クラシックスーパー2枚組を購入しました。



ちなみに必ず2枚セットで使うという場合には、こんな選択肢もあります。3cm厚とちょっと心もとないですが、1人で使う場合には半分に折りたためば6cm厚として使えます。

クラシックダブル K3538 本体サイズ:130×183×3cm 収納サイズ:22×65cm 2.7kg



こちらが梱包を解いた状態。収納サイズを見てわかる通り、ライト、コンフォートは折りたたんで丸めますが、スーパーはおそらく厚みのせいで折りたたまずに丸めるので長さが長いです。また2本で4.4kgありますので、予想していたものの非常に重いです。それよりも明らかに大きさが違うのが嫌な予感がします…(細い方が最初の膨らみ方が悪かったでけで実際には問題無くホッとしました)

 

広げてみるとこんな感じでシワシワです。畳は江戸間(88×176cm)なのでサイズ感の参考に。(空気を入れた後の最初の写真の方がわかりやすいかな?)


さっそくバルブを開けて空気を入れます。思ったより勢いよく空気が入っていき、5分ほどで音がしなくなりました。10分も放置すれば十分でしょう、予想以上に短時間に膨らむ印象です。バルブが1つでも特に不満は感じませんでした。


初めて使うときには膨らみが十分ではないとのレビューもありましたが、最初から仕様通りの5cm厚になりました。これでも十分な厚みですが、口で空気を吹き込むとパンパンになりますので硬めにしたい場合にはそうしようと思います。


買う前は枕部分の盛り上がりが有るのか無いのかはっきりしませんでしたが、届いたものは枕部分がありました。


枕部分の厚みは6.5cmありました。ほんの1.5cm高くなっているだけですが、これだけでもずいぶん寝心地が良くなります。よくある空気を入れて膨らませるタイプの枕だと空気が動いてあまり快適ではありませんが、これは硬さがあるので快適です。非常にうれしいポイント!別に枕を用意しなくてもよさそう。


生地はしっかりした素材である上に滑りにくい表面処理です。キングキャンプに決めた理由がこれで、期待通りでした。穴が空いた時用に補修パッチが付属していますが、よほど鋭い突起物の上に寝ない限りは穴が空くことはなさそうです。(あくまで予想です)


先に書いた通り、収納時は縦方向に丸めるだけです。ただしライト、コンフォートのように半分に畳んでから丸めることもできました。収納場所の問題で太くなっても長さを短くしたい場合にはそれもアリだと思います。(ストラップは自分で用意する必要あり)
空気を抜きながら丸めるのは結構力が必要です。空気の出が悪いというよりは、厚みがあって硬いからです。
ゴムバンドが2本付属してきますので、それで留めます。


それから収納袋に入れます。出入口は紐で絞るタイプです。(少し見える黄色い紐がそう)
収納袋には長さが調整できるショルダーベルトが付いています。1個2.2kgと重いので重宝しそうです。ただしこの収納袋、ちょっと大きすぎ。


まだ屋外で使っていませんが、大きくて(広くて)厚いので寝心地は良いです。ただし1個2.2kg、2つで4.4kgは予想以上に重い!車での移動時には問題無いですが、駐車場とキャンプ場が離れている場合などは、これ2つ持ったらそれ以上は持ちたくない感じです。


私の体重が軽いからでしょうか、まったく底つき感はありません。何の工夫もしていないエア注入式しか使った経験がありませんが、寝心地はそれとは雲泥の差です。 不満は重さだけです。



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