2018年2月26日

カングー、ブレーキローターの交換③


前回の続き、今回はフロントです。


まずはキャリパーを固定している13mmのボルト2本を外します。15mmのナットが共回りしてしまうのでスパナも必要です。外したキャリパーは吊っておきます。


18mmのボルト2本を外してブラケットを外します。ここまではリアを同じです。ボルトのサイズも同じでしたが、ルノーの場合これが「あたりまえ」と思わない方が良いです。


さあ、緊張の一瞬です!このトルクス(T-40)ボルトをナメてしまうことをずっと心配していたのです。このボルトはハブにローターを固定しているのですが、ホイールとハブに挟まれるかっこうになるため、このボルト自体は小さく、締め付けトルクも大きくありません。しかし高温にさらされますので固着する可能性があります。実際、以前、別の車の交換時にはまったく緩まず、ボルトを破壊して外すはめになりました。


あっけにとられるほどあっさりと緩みました。 左右とも、まったく固着していませんでした。ネットを見ると固着していたという人もいましたので運が良かったようです。


ディスクはリアと同様、やっぱり固着していましたのでプラハンマーでガンガン叩いて外します。左右とも同じような状態でした。


外れました。


組付けです。ディスクを固定して…


ブラケット、キャリパー元に戻していきます。ディスクの厚みが増した分、キャリパーのピストンを広げますが、フロントはリアとは違い力ずくで戻せます。この時もリザーバタンクからフルードが溢れないように注意。


外したディスクの厚みを測りました。右22.20mm、左22.15mmでした。限界値が21.8mmなので余裕はありました。

当たり前ですが、最初の運転は慎重に。ブレーキペダルを何度か踏み込んでパッドの遊びを取る必要がありますし、ローターの塗装が落ちるまではブレーキの効きが甘いです。

ローター交換は作業手順としてはごくごく簡単です。しかし「重要保安個所であること」「高温になる部分であり固着の可能性が高い」ことから、難易度はケースバイケースと言えます。今回は拍子抜けするほど順調に進み、作業時間はホイールを洗ったりバッドの研磨(鳴き止め)を含めても2時間ほどで完了しました。

費用も3万円ほどと安く済みましたが、ただの消耗品交換なので性能アップが望める作業でないことがDIY的には物足りないところです。




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