2018年2月25日

カングー、ブレーキローターの交換②


前回からの続きです。リア側からとりかかりました。


その前に準備作業です。面倒ですが一輪ずつホイールを取り外して浸透潤滑剤「ラスペネ」を吹き付けます。固着していると思われるボルトを少しでも外しやすくするためです。



リアのキャップを外します。これに意外と時間がかかり、この後の作業の困難さを予兆しているかのようで不安が増します。


出てきた大きなナットにラスペネを吹き付けます。このナットは高トルクで締め付けられていますので、インパクトレンチを持っていない私に外せるか不安があるのです。


フロントも。このボルトの締め付けトルクは大したことないのですが、トルクスネジなのでナメる危険があります。以前、国産車のこのボルト(プラスネジ)を外そうとしてナメてしまい、結局ボルトを砕くはめになりました。その時の苦い経験があるので慎重になっています。新しく買ったものにはボルトが付属されていなかったので、もしダメになったらどこかで入手する必要があります。


このまま一晩待とうかと思ったのですが、待ちきれずに2時間後、作業を再開しました。まずはキャリパーを固定している13mmのボルト2本を外します。15mmのナットが共回りしてしまうのでスパナも必要です。この作業はブレーキパッド交換や鳴き止め作業で何度もやっていますので気楽です。


外したキャリパーは吊っておきます。


ブラケットを固定している18mmのボルト2本を外します。18mmとは珍しいサイズですね。セット品の工具には含まれていないと思われます。


ブラケットが外れました。ボルトにはネジロック剤が塗布されていますので、緩めた後でも重かったです。


さあ、ここからが勝負です。


36mmのソケットです。これもDIYerで持っている人は少ないのではないでしょうか。私も1/2インチ(12.7sq)サイズのソケットレンチセットには無く、3/4インチ(19.0sq)のソケットレンチセットを使いました。


「勝負」とは言っても特に心配はしていませんでした。 ナメる不安のあるフロントとは違い、こちらは力さえかければ何とかなると思っていましたので。実際、確かに力は必要でしたが、すんなりと外れました。見た感じ、ラスペネは役に立っていないようでした。


さて、ここからちょっと手こずります。ディスクが固着していて外れないのです。プラハンマーでガンガン(最初は控えめにやったのですが、だんだんと大胆に)叩いたところ、やっと外れました。


外したローターです。ベアリングを手で回してみましたが、新品と同じような感触でした。ディスク厚を測ったところ、右9.33mm、左9.36mmでした。これは摩耗限界が9.5mmですので、それ以下ということになります。半年前に測ったときは10.40mmでしたので油断していました。半年で1mm減るとは思えませんので、前回の測定が間違いだったと思われます。


新品は塗装されていますので奇麗です。このまま錆びずにいてくれると助かるのですが。
 

逆の手順で組付けていきます。重要保安部品なのでトルク管理には気を付けます。ネジロック剤が塗布されていたところにはネジロック剤を使いました。ディスクの厚みが増した分、キャリパーのピストンを広げる必要がありますが、リアは工具を使う必要があります。詳しくはこちらをご覧ください。リザーバタンクからフルードが溢れないように注意。





念のため、センターナットには緩んだら分かるようにマーキングしておきました。


予定外の時間に作業を始めたので、ここで日没終了となりました。フロントは翌日です。

続きます。


2 件のコメント:

  1. ハブナットの締め付けトルクは、30キロでしょうか?
    素手でも開きましたか?インパクト使ってのことでしょうか。

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  2. インパクトは使っていません。トルクですが、車両側の設定値がわからなかったので一般的な30kgm(300Nm)でやりました。

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