2019年6月17日

Q&Qムーンフェイズ


安価な時計で有名なQ&Q(シチズン)のムーンフェイズです。

私はムーンフェイズの腕時計が好きで時々物色しているのですが、目に留まったのが「シチズンQ&Q ムーンフェイズ」。



「Q&Q」といえばチープカシオやセイコーファイブなどと並んで安時計の代表みたいなものですがデザインが気に入りました。

海外でしか発売されていないようですので写真で見るしかないのですが、これに限らずシチズンの公式写真はなぜか質感がわからないので、実際に使っているような写真を探したのですがほとんど見つかりません。

結局、ebayで買ったのですが、送料込みで約7000円ほどとQ&Qにしては結構お高いです。あまりわからないまま意を決して買ってみました。

文字盤の色は黒・白・青(と限定の灰色)があり、それぞれ革バンドとメタルバンドがあるのですが、青のメタルバンド(QZ10-J218)にしました。

発送はロサンゼルスから。ところが届いてビックリ!化粧箱はズタズタ。


弓かん部分もひしゃげて取れています。


裏蓋も外れていましたが、かろうじて時計は動いていました。


これは「落とした」とか「投げた」いうレベルではないですね。上から思いっきり踏みつけたとしか思えません。さっそく写真を撮ってクレームを入れたところ即座に返金され、一安心。

返品しなくて良いようなので(返品しろと言われても海外発送なんてやったことないです)使えるようにしてみました。まずは裏蓋が外れて内部にゴミがいっぱい入っていたのでブロワーで飛ばして蓋を閉めます。

メタルバンドは使い物にならないので手持ちの革バンドに付け替えることも考えましたが、汗をかく季節なのでやはり金属ブレスにしたいと考え、汎用品を買ってきました。

1000円以下で弓かん(20mm)が付いているものにしました。純正は巻きブレスでしたが、これは無垢です。値段を考えれば品質は上々です。一昔前だったら3000円ほどで売られていたレベルだと思います。


組み合わせた結果がコレ。弓かんのカーブは合っていますが、バネ棒の嵌まる穴が外側すぎるのでケースと弓かんとの間に隙間ができます。合わないのは仕方がないですね。取付けられるだけありがたい(穴が内側すぎると取付できない)と思います。ブレスのデザインはスポーティすぎますね。5連ブレスとかの方が似合うと思います。


気になったのがムーンフェイズ。満月が3日間、新月が5日間もあります。月の大きさが小さすぎるのだと思います。ムーンフェイズは飾りですね。


ケースは亜鉛合金、風防は球面ミネラルガラス、ケース径は40mm、5気圧防水。


ムーブは月差±30秒のミヨタ Cal.6P24 。シチズンお得意のエコドライブではありません。電池は SR621SW 。


立体感のある文字盤の模様です。文字盤色は「ブルー」ではなくて灰色がかった「ブルーグレー」、落ち着いた色です。


近くで見ると非常に安っぽい!壊れていたことは別として、届いた当初はガッカリしました。ところが装着して過ごしてみると「かなり良い」のです。普段は目を凝らしてじっくり見るわけではないですし、薄暗い時もあります。そんな時は「高級感」さえ感じるのです。

その理由ですが「デザインは良いがディテールがダメ」ということだと思います。基本のデザインはシンプルでかなり優れていると感じます。特に日付が無い(不便なので最初は「何で付けないんだろう」と文句を言いたくなりました)のがポイント。

2018年バーゼルワールドにおいてシチズンはQ&Qブランドでこの時計の限定モデル (グレー文字盤)を突如発表(初出展らしい)しました。「バーゼルでQ&Q?」と一部で驚かれました。それだけこのデザインに自信があったのだと(勝手に)想像します。

ところが所詮は安時計。「神は細部に宿る」ではないですが、よくよく見ればコストがディテールに反映されているのが丸わかりです。バーゼルモデルは限定なので現在は手に入らないでしょうが、私はグレー文字盤は「締りがない」と感じるので、バーゼルモデルが購入可能だとしてもブルー文字盤を選ぶと思います。

もう少しコストをかければ「化ける」気がしますが、これ以上価格が高かったらQ&Qブランドでは誰も買わないでしょうね。難しいところです。



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