2020年6月27日

PIXYDA カーナビ PNM86F


カー用品メーカー「セイワ」の8型ポータブルナビです。

PIXYDA(ピクシーダ) カーナビ PNM86F 8型 タテ・ヨコ回転表示対応 ゼンリン地図データ搭載 地図更新3年間無料 フルセグ



付属品は最小限。


スタンドは吸盤タイプ。左右首振りの調整ができないのは大きなマイナス点。


特徴の一つが地デジのフルセグが受信可能ということ。そのためminiB-CASカードが付属しています。


背面に地デジのロッドアンテナが2本(2×2)あります。オプションでフィルムアンテナに替えることも可能。端子はMCXです。(本体がメス、アンテナがオス)


下部の端子は電源・USB・バックカメラ入力・AV入力・音声出力・mini USB-A(取扱説明書によれば使わないとのこと)・microSDカードスロット・B-CASカードスロット。


右がピクシーダ、グレアパネルなのが気になります。左のゴリラ(普段カングーで使用しているCN-G1200VD)はノングレアなので違いがよくわかります。でも実際に使って見た感じでは画面の反射は気になりませんでした。

ゴリラは7インチです。ピクシーダは8インチですがあまり大きくは感じません。中華製ナビだと最近は9インチが多いのですが、2インチ違うとかなり大きく感じるのではないかと思われます。




スタンドの位置が真ん中では無くバランスが悪いです。その理由は…



回転(ピポット)できるから!この製品の最大の特長です。もちろんスマホのように自動的に縦長表示になります。スマホでは当たり前の機能ですがナビでは珍しい。地図を表示した時に進行方向が広く映せるので非常に便利だと思うのですが。



回転はロックがあるわけでは無く無理やり動かすだけ。カチカチとノッチがあり、任意の角度で止められます。普通は水平・垂直以外の角度に固定する意味はありませんが、ダッシュボードが斜めになっていた場合は便利かも。

暗くてわからないですがカングーのグローブボックス付近にある外部オーディオ入力端子(デカングー・フェーズ1にある)にスタンドを接着しました。

横位置のTV/地図、2画面状態です。(あえて位置・受信チャンネルを隠してます)


縦位置だとこうなります。 テレビエリアが小さいのがちょっと残念。たぶん地図の進行方向が狭くなるのを嫌ったためと思われます。


この機種の隠れた特長で個人的には最大の特長ですが、それは画面解像度がWXGA(1280×800px)だということ。パナソニック・ゴリラは7インチですが最新のCN-G1400VDでもWVGA(800×480px)です。中華製では最近は9インチという大画面が多く発売されていますが、それでもWVGAが多いです。メモリはゴリラなどと同じ16GBなので地図データは同程度でしょうが、画面を見るとちゃんと解像されています。

地図はゼンリンです。ゴリラと比較してもほとんど同じに見えます。ジャイロは無いのでGPS頼りですが、みちびき・グロナスに対応しています。ゴリラと並べてナビゲーションさせてみたのですが、高層ビルや立体交差が無かったせいかまったく遜色ありませんでした。トンネル内は入ったときの速度のまま進みますが、特に不便とは思いません。

通知タイミングもゴリラよりむしろ早いくらいでした。通知の音声ですが音質・速さが全く同じで語句も全く同じ、ある時はタイミングが見事に合って完全に同期していたので笑ってしまいました。音声もゼンリンが提供しているのでしょうか?

テレビについては比較対象が無いので評価できないのですが、やはりフルセグになるとキレイですね。スワイプでチャンネル送りができる(ゴリラはできない)のはすごく便利です。

スワイプと言えば地図のスクロールもスワイプで出来て使いやすいです。スマホでは当たり前の機能ですがゴリラではできないのです。ちょっとモッサリ感はありますが引っかかりとかは無いです。

残念なのはFM-VICSが無い点。FM-VICSは大手メーカーでさえ上位機種しか採用していませんし、中華製では皆無です。FMチューナーなんて地デジのような(世界的視野では)ローカル規格では無く、小型・安価ですので装備するのは簡単なはず。中華製では最近、通信回線を使ったオンデマンド対応機種が増えていますのでVICS情報とマップとの連携が難しいということでもなさそうです。これらのことから想像するとFM-VICSの利用料(本体価格に上乗せされる)が高いのかな?

今時珍しくバッテリーは搭載していません。当然、エンジンを切れば即、切れます。大丈夫か?と心配になりますが、案内中でしたら再度エンジンをかければ案内を継続しますし、問題無いようです。そのかわり(?)電源が入ってから使えるようになるまでの時間は長いです。ゴリラよりかなり劣っている点です。

一番の目的は動画再生でした。USBメモリに動画ファイルを入れて視聴しました。再生中にエンジンを切ると次にエンジンをかけるたときにちゃんと続きから再生されました。画面はまさしくスマホで動画再生している感じでシークもやりやすいです。不満点は音声出力が小さいことです。音声出力端子から出力し、カーオーディオのAUX端子に入力したのですが、ナビ側を最大音量にしても小さいです。メディアのフォーマットはFAT32なので32GBまで(たぶん64MBまで行けると思うけど)というのが不満点ですが、どちらかというと1ファイル4GBの制限の方が問題です。

発売から3年間、無料の地図更新が可能です。しかし本体をメーカー(セイワ)に送る必要があり、計1回しかできません。購入時はゼンリン2019年版(2018年度春版地図データ)ですが、そろそろ2020年版にアップできます。しかし2021年6月に2021年版にアップが予定されているので、(私も含めて)ほとんどの人がそれまで待つでしょう。本体をメーカーに送るのは手間なのですが、よくよく考えると全データがアップデートされるかもしれないという期待もしています。どういうことかというと、例えばゴリラの無料更新は主に道路情報で、全てがアップデートされるわけではないのです。

そういえば最新のゴリラCN-G1400VDは詳細地図が全国100%になりました。これは非常に魅力的なのですが、おそらく無料更新では詳細地図は提供されないでしょう。もし有料更新で提供されるのなら更新したいと考えています。(CN-G1400VDのメモリ量は従来と変わらず16GBなのでデータ量的には旧機種にも入るはず)

最近はスマホがあるのでナビ専用機を必要としない人も多いでしょう。地図更新ではスマホの勝ち、案内でも(ナビ専用機はピンキリですが)若干スマホの勝ちか?でもエンジン連動の容易性と通信量・バッテリーを気にする必要が無い点において私はまだまだナビ専用機から離れることはできません。

今回のPIXIDAはおそらく中華製ノーブランド品をそのままセイワ名義で売っていると思われますが、意外と使える印象を持ちました。







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