2019年4月21日

HDMIケーブルについて


4Kチューナーを買ってテレビに接続しようとしたらケーブルによっては表示されないものがあることに気付きました。壊れていないのにまったく表示されないのはデジタルの宿命ですね。

ケーブルはいつ買ったのか記憶にないくらい古いものなので、これを機会に買いなおそうと思いました。ところが品定めしていたら訳が分からなくなりました。パナソニック、ソニーなどの有名メーカー品は5000~10000円ほどしますし、無名メーカーなら数百円。スペックを見ても違いが良く分かりません。



HDMIケーブルは全てピン配列が同じです。性能はケーブルやコネクタなどの品質がモノを言うのですが外観からはわかりません。物理的には接続できるのに「表示されない」ことが起こるのは、ちょうどUSB2.0が出た頃に似ていると思います。下位互換があることが逆に混乱を招いている気がします。

そこで自分なりに調べたことを忘備録として書き記します。(間違いがあるかもしれません)


まずは簡単な所から。著作権保護の規格、HDPCです。4Kを扱うなら2.2一択です。

・HDPC 著作権保護規格
 1.4
 2.0 
 2.2 4K/2K


次に良く聞くHDMIのバージョンです。通常の4K放送は30Hzなので1.4でOKなのですが、例えばPS4 pro の60fpsは2.0が必要となります。さらにHDRを使うなら2.0aを選択すれば良いわけですが、そう単純ではないのです。(後述)

・HDMI バージョン
 1.3 2K
 1.4 4K 30Hz 3D
 2.0 4K 60Hz 18Gbps
 2.0a HDR
 2.0b HLG
 2.1 8K 60Hz 48Gbps


何故かと言うと解像度とフレームレートだけではデータレート(ビットレート)が決まらないからなのです。極端な話、4Kよりも2Kの方がビットレートが上ということも…

・その他の項目
 色深度 (8bit  等)
 色空間 (YUV 4:4:4 等)
 イーサネット(HEC)対応の有無
 ARC対応の有無


そこで「認証」が一つのよりどころとなります。4Kは「ハイスピード」以上を選択すればよいことが分かります。

・ケーブルのハードウェア要件(認証)
 スタンダード 4.95Gbps 1080i
 ハイスピード 10.2Gbps 2160p
 プレミアムハイスピード 18Gbps (4K 60Hz)


ところがこの認証を明示するにはライセンス料が必要なため高価になってしまいます。1万円出して「プレミアムハイスピード」を購入すれば間違いは無いのでしょうが、ちょっと、ね。

そこで私なりの結論。

「ビットレート18Gbps」が明示されているものを選ぶ。

ビットレートが18Gbpsであれば4K・60pの性能はほぼ満たしているはずです。もちろんメーカーが嘘を言っていないのが前提ですが。

まず買ったのは 「Syncwire」ブランドのもの。2mで約700円。


コネクタは妙にカッコ良いし、ケーブルの被覆は編み込みで高級感があります。ケーブルはかなり太く、硬さは普通。販売サイトには「プレミアムハイスピード」「18Gbps」と明記されていましたが、パッケージには明記されておらず、ちょっと怪しい。でもちゃんと使えました。


続いて買ったのはメーカー名不明のもの。価格も2mで500円ちょっととかなり安い。



こちらはパッケージに各性能が明記されています。見た目やケーブルの硬さなど、ごくごく普通の印象。こちらもちゃんと使えました。





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