2016年1月9日

気化式加湿器の故障と修理


今は無きサンヨーの気化式加湿器を修理しました。


型番は SANYO CFK-VX50D です。2003年製と年期が入っていますが気化式という単純な構造のせいか今まで問題なく動いていました。

しかし最近になって給水タンクに水が残っていても「給水ランプ」が点灯して運転停止になるようになりました。

水を無理やり入れて水位を上げてみると正常に運転されますが、しばらく運転して正常な水位まで下がると再び運転を停止してしまいます。水位を上げてみると正常に運転されることからコントローラー部の故障ではなく水位センサーの故障と判断しました。コントローラーであれば手が出せませんがセンサーの故障なら自分で修理できそうだったのでチャレンジします。

こちらがカバーを開けた状態。右側に給水タンクがあり底に水が溜まります。フィルターの下が水に浸かっていて毛細管現象でフィルター全体に水が行きわたります。上部にあるブロアファンでフィルターに空気を通過させ、その際に加湿するという単純な仕組みです。少しばかりですが空気清浄効果も期待できそうな仕組みです。


見えるネジを外していけば簡単に分解できます。


コントローラー部をチェック。特に汚れ、ハンダ浮き等は見られません。センサーの感度調節用の可変抵抗でもあるかと観察しましたが有りませんでした。


こちらに見えるのが(右側)水位センサーです。左側は水の除菌用の電極と推測されます。


こちらが取り外したセンサーです。水位センサーはフロート式が多いですが、こちらは電極間の抵抗値を測っているようです。


電極は特に汚れているようにはみえませんでしたが、表面が酸化するなどして被膜ができて絶縁層が成形されたのが原因と考えました。センサーを紙やすりで磨いて元に戻しました。


正常に給水時期を知らせてくるようになりました。修理成功です。


フィルターの型番は CFK-F02VX です。すでに生産中止ですが市場在庫は今現在も豊富にあります。 CFK-VX50D は12年前の機種ですが、このフィルターを使用する機種はしばらく前まで販売されていたせいだと思われます。フィルター寿命は6か月なので冬しか使用しない我が家では1年ごとに交換しています。



もう12年使用したのですからいつ壊れても未練は無いのですがフィルターが手に入るうちは使い続けようと思います。
 
我が家には同じくサンヨー製の気化式加湿器がもう一台あります。比較的新しく、フィルターも別の機種なのですが、構造的には何ら変わりがありません。単純な構造なので、もしフィルターが手に入らなくなってもちょっとした改造で他機種のフィルターが使えるかもしれません。



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