2019年3月25日

スケルトン錠


内部構造が見える南京錠です。

鍵と錠前はどのような構造で開くのか興味があったのですが、GIF動画を見て実物も見てみたくなり、安いものを探して購入してみました。正確には「シースルー」なのですが「スケルトン」で検索した方が見つかります。

Amazonにもありますが、Aliexpressなどの方が安く種類も多いです。一通りいじって構造が分かったら興味が無くなるのでなるべく安くすませたいものです。



南京錠は錠前の種類としては「シリンダー錠」なのですが、さらに「ディスクシリンダー錠」と「ピンシリンダー錠」に分けられます。これ↓はより簡単な方、ピンシリンダー錠です。ピンシリンダーの構造はわかりやすいので、よりわかり辛いディスクシリンダー錠の方を見たかったのですが、見つかりませんでした。


ロック状態です。ピンが揃っていないので動きません。


鍵を差してピンの切れ目が揃うとシリンダーが回転できるようになります。


キーを差したが回転させていない状態。シリンダーのツメが上部(左右方向)の金属部品を固定しています。その金属部品がさらに左右で掛け金(ツルとも呼びます。外から見える部分ですね)をロックしています。


鍵を回すと上部の金属部品が縮まり、ロックが外れツルがバネの力で飛び出します。


一時期話題になったピッキングは鍵穴から工具(ピッキングツール)を挿入し、ピンを揃えてロックを解除させる手法です。日本ではピッキングツールは所持しているだけで違法なのですが、鍵屋などの「正当な理由」があればOKだそうです。そのためピッキングツールを購入すること自体は合法(この段階では目的がわからないため)だそうです。でも興味本位であっても買わない方が良いのはあたりまえですね。

と言うか買っても意味が無いです。このレベルのピンシリンダー錠は針金などでも簡単に開錠できます。また、鍵屋は自前で工具を作るので市販品は必要としないらしいです。私も適当な針金でトライしてみたところ、15分ほどで開錠できました。ピンが見えるので簡単にできたのですが、見えなくても練習すればできるようになるでしょう。

今ではこのようなピンシリンダー錠は少なくとも住宅用では販売できません。南京錠などの簡易的な用途では残っているようですが、そもそも南京錠なんて簡単に壊して開けることができます。(「南京錠 スパナ」で検索すると…)

一方、ピンシリンダー以外の錠には簡単に買えるようなピッキングツールでは太刀打ちできないようです。と言うわけでピッキングツールは意味が無く、ピッキングが話題に上らなくなったのはそのため。

バッグの錠前にはピンシリンダー錠が使われているので、構造を知っていると困った時に役に立つかも。テレビで見た鍵屋もスーツケースの錠前をピッキングで開けていました。一方、住宅用の錠前はドアスコープから内側のサムターンにアクセスしていました。つまり住宅用はプロであっても鍵穴からは難しい、ということなのでしょう。

この↓ような鍵だったら気休め程度だと思った方が良いということ。




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