機械式時計講座
著者:小牧昭一郎
出版社:東京大学出版会
本体価格:8,600円
雑誌「世界の腕時計」で連載していた「機械式時計入門講座」を書籍化したものだそうです。
機械式時計にはまっていた当時、「世界の腕時計」は高価で購入できず、もっぱら図書館で読んでいました。
過去に紹介した「基礎時計読本 」「標準時計技術読本 」はさすがに時代を感じさせる部分が多かったのですが、こちらは現在形の機械式時計の解説書として稀有な存在です。
理詰めで書かれていますが非常にわかりやすいです。専門的な内容ですので理解できない部分はもちろん多いのですが、わからないなりに面白く読めます。
私は著者のプロフィール等はまったく知らないので勝手な想像なのですが、著者は技術畑一辺倒の方ではなく、教師か物書きなのではないかと思っています。
前2著は時代も古いですし教科書なのですから当たり前なのですがとっつきにくい感じです。前2著はバイブル的な存在なのですが、時計師を目指す方ならともかく私のように趣味が高じて技術に興味を持った人にはこちらの本をお勧めします。
もうちょっと安くてもいいかな、とは思います。
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