スピードアップを図るために機器交換しました。
我が家のインターネット接続は母屋から離れへ無線LANで接続しています。離れで受信したものを一旦有線LANにし、さらに別の無線LANにして子機に接続しています。このあたりの詳細は以前の記事を見てください。
母屋と離れの接続に使用していたのはロジテックの LAN-WH300AN/RCV です。11n(300Mbps)対応のものです。親機・子機セットで2,000円以下だったので試しに使ってみたらうまくいったので3年近く使い続けていました。最近になって時々接続が切れて再起動が必要になったことと、11acが一般的になってきたので速度アップのために買い替えることを考えました。
最初はコストパフォーマンスに優れる TP-Link などの海外メーカー品にしようと考えていました。ところがよくよく調べてみると、これらの海外メーカー品は5GHz帯のW56に対応していないことがわかりました。
W56は5GHz帯で唯一屋外使用が許されている帯域です。この周波数帯は気象レーダー等とかぶっているのでDFSという仕組みが必須となっています。気象レーダー等は終始発信しているわけではないので、発信されていない間は使って良いけど発信されたらそれを感知して中止(チャネルの移動)をしなければならない、というものです。
これは日本だけの事情ですので、海外メーカーは DFSを組み込むコストを考えて、日本で売るときにはW56を使用不可にしているのかもしれません。
速度アップのためにはぜひとも5GHz帯を使いたいので日本メーカーの中から選ぶこととなるのですが、そうなると個人的に昔から使い続けてきたNECになってしまいました。
そうそう買い替えるものでもないので機種は最上位機種の WG2600HP2 ×2台にしました。購入当時WG2600HPの在庫があり価格も安かったのですが、調べてみるとWG2600HPには発売してしばらく接続が切れるという不具合があったようです。ファームアップで解消されたようですが、やはりWG2600HP2の方が何となく安定していそうな気がしたので、そちらにしました。(HP2はHPのマイナーチェンジ版のようでしたので)
さっそく機器を交換して使ってみました。設定は難しいこともなく問題なく完了し、実運用に入りました。スピードは今までよりも格段に速く喜んでいたのもつかの間、すぐに切れます。繋がっているときには非常に快適なのですが、頻繁に切れるのです。頻度としては不定期ですが、数十分に一度というところでしょうか。
W56には11チャネルあり、気象レーダーの使うチャネルはほぼ固定されているようですので、一旦DFSが働いてチャネルが変更されたら、しばらくはチャネルがかぶることはないと踏んでいたのですが誤算でした。一旦DFSが働くとチャネルが変更されるまで60秒間は通信できないので、これが頻発すると非常にストレスが溜まります。
結局11n(2.4GHz帯)に変更しました。これでも理論上は300Mbpsから800Mbpsへと倍増しているのですが、体感はできませんでした。
高い買い物になってしまいましたが、安定性には満足しています。数か月使用していますが今まで設定変更以外で一度も再起動していません。私が初めて無線LANの多段接続を構築した際には「多段接続」でネット検索してもあまり出てこなかったのですが、WG2600HP2はオフィシャルホームページに多段接続ができると記載されているので安心感があります。おそらく無線LAN中継器が一般的になってきたからだと思います。
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