2016年10月23日

エアコンフィルター ブリッツ


今回は光触媒のものを買ってみました。


カングー(デカングー)のエアコンフィルター(キャビンフィルター)の話です。


使い古した純正フィルターはサイズ調査のために残してあります。これを見るとデンソー製のようです。「DENSO」「B838」「A.220.020.00」の表記が見えます。この型番で検索してみたのですがほとんどヒットしません。少なくとも国内通販で手に入れることは出来なさそうです。



私は正規ディーラーとほとんどお付き合いが無いので最初(新車購入時)から社外品を使うつもりでいました。こんな時に頼りになるのがボッシュ(BOSCH 1 987 432 078)です。





この商品、以前からボッシュの適合表には載っていたのですが、しばらく販売しているところが見つかりませんでした。最近は少しづつ購入可能な店が増えてきて2500円ほどで買えるようですが、数年前は皆無でしたので、仕方が無くサイズを測って他車用のものを流用してきました。サイズさえ合って隙間なくセットできれば実用上問題ないだろうという考えです。このあたりの経緯は以前の記事「カングー エアコンフィルター(キャビンフィルター) 」や、前回交換時の記事をご覧ください。もう5年以上、ユニオンのアリスト用(AC-105)を使い続けています。




いつも春のスギ花粉シーズン前に交換していたのですが、今年は買い置きが切れてしまいました。そろそろ買っておかなくちゃということで物色していたところ、面白そうなものが見つかりました。BLITZハイブリッドエアコンフィルターです。光触媒(酸化チタン)による消臭と洗って繰り返し使えることを売りにしている商品です。価格は4,000円ほどと他商品もおよそ2倍といったところです。2回分繰り返し使えるのであれば得ということなので購入してみました。




最初に断っておきますが「光触媒」にはまったく期待していません。光触媒効果そのものについて疑問を持っているわけではないです。それをエアコンフィルターに使っても効果はないと思っているのです。その理由を述べます。

①エアコンフィルターに光が当たらない
エアコンフィルターは空気の通り道に密閉した状態でセットされているので真っ暗なはずです。外気取り入れ口があるのでもしかしたらそこからほんの少し光が入ってくるかもしれませんが事実上は無いと言って良いでしょう。光触媒は日光(厳密には紫外線)が無い状態では全く機能を発揮しません。外に取り出して日光に当てれば除菌・消臭できますので、その時点で(新品状態に)リセットできるかもしれませんが実際には意味がありません。(理由は②)

②フィルターそのものが光触媒ではない
下の写真、青い方が光触媒面、白い方がフィルター面です。フィルターの上に光触媒が覆っている構造になっています。ここで問題になるのが”光触媒効果が及ぶ範囲”です。ググってみるといくつか文献が見つかります。それによると光触媒の効果が及ぶ(光触媒効果によって生じた活性酸素が拡散する距離)は一件だけ「数ミリ」という文献を見付けましたが多くはマイクロメートルからナノメートルのオーダーです。光触媒とフィルターが接している部分はほんの少しなので、事実上、「フィルターそのものの除菌・消臭はできない」ということです。

光触媒面

フィルター面
というわけで私がこの商品を購入した理由は「繰り返し洗って再利用できる」という一点に尽きます。今までスギ花粉シーズン前に交換していたのですが、シーズン後も花粉が付着したフィルターを通した空気を吸っていると考えると気分が良くありませんでした。これからは花粉シーズン前後に洗浄すれば良いわけです。ただしレビューを見ると耐久性は高くないようです。数回の洗浄でケバ立ってくるようですので飛躍的にコストパフォーマンスが上がることはなさそうです。

まだ交換はしていませんが届いたものを開封して比較してみました。下の写真は見えない右端をピッタリ並べた状態です。左右はほんの少しだけグランツの方が小さいです。上下方向はピッタリ同じでした。ただし写真のジャバラの方向を見てわかる通り、本来の装着方向とは90度ズレています。


厚みは大分ブリッツが薄いです。ちょっと心配になるレベルですがユニオンもこんなものでしたので大丈夫だと思っています。



後は洗浄によってどのくらい汚れが落ちるかですね。繊維の奥に引っかかった小さなゴミは洗っても落ちないと思います。

*******************2016/12/25追記*****************
やっと取り付けたのでこの記事を見直してみると「ブリッツ」ではなく「グランツ」と書いていたことに気付きましたので修正しました。 「グランツ」はブレーキパッドとかのメーカーですね。なぜこんなミスをしたのだろう?



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