2015年9月21日

OBDⅡ増設ケーブル


1つのOBDⅡ端子に2つのデバイスを接続できるケーブルを購入しました。


Amazonのタイムセールにありました。こんなマニアックなもの買う人はそうそういないだろうと思っていましたが、なかなかの売れ行きであまり考える暇もなく注文しました。価格は980円程度だったかと思います。iKKEGOLと明記されているのがメーカー名でしょうか。

この商品は2台のデバイスを接続させるものなのですが、私は1台しか繋ぎません。ではなぜこれにしたのかと言えばフラットケーブルに魅力を感じたからです。

・車両側のコネクタの蓋の隙間を通すことが出来るのでスマートな見た目になる
・1本1本のケーブルが半露出しているのでスイッチを挟みやすい

以前、OBDⅡ診断機MS310JP701を紹介しました。どちらにも電源スイッチが無く、OBDⅡ端子から供給されている電源は常時接続です。つまり使用しない場合にはコネクタを抜く必要があるのです。本来の診断機として使用する場合にはこれで十分なのですが、趣味の世界で運転中のライブモニターとして使用する場合にはこれでは使い辛いです。
そこで常時電源にスイッチを挟むことにより、コネクタは接続したままで使いたいときにスイッチを入れることで簡単にモニターできるようにしようというのが今回の目的です。

こちらが購入した商品です。


こちらがデバイスに接続する方のコネクタ(メス)。


こちらが車両に接続する方のコネクタ(オス)。ピンは16本全て装備されていますが7本は結線されていません。


こちらはデバイス側のオス端子です。9本しかピンが無いことがわかります。


まずピンアサインを調べます。図(拾い画像です)はメスを正面から見ています。16が常時電源ということがわかります。


この図と対比させて右端のケーブルが「16」だと予想して被覆を剥き、テスターで調べたところ違いました。「Vendor Option」は結線されていませんので右端は「7」だと予想できます。それではと右から2番目を調べたところ今度は当たりでした。

この写真のようにスイッチを挟みます。スイッチは手持ちのものから適当に選びました。写真ではケーブルにスイッチを直付けしていますが、これではおさまりが悪かったので実際にはコードを延長して接続しています。


カングーに取り付けたのですが、ケーブルをOBDⅡコネクタの蓋の隙間から(実際には少し浮いていますが)通すことが出来ました。ちなみに蓋に付いている丸いものはWalkmanのリモコンスイッチです。


このスイッチで電源を操作します。どこに設置しようか考え中です。


診断機の場所も思案中。マジックテープかスマホスタンドでどこかに固定するつもりです。
手で持つ場合には問題ないのですが、固定する場合にはケーブルが上から出ているのが非常に邪魔です。


増設ケーブルそのものの物の良し悪しは判断できません。分岐といってもおそらく直結しているだけだと思います。デバイスはそれぞれIDを持っているようなので2台のデバイスのIDを替えれば良いのかもしれませんが、普通に2台同時に双方行通信した場合には不具合が出る可能性が高いと予想します。私は1台しか繋いでいないのですが少なくともその状態では問題なく動作しています。

この商品はコネクタの横からケーブルが出ています。天地方向のスペースに余裕が無い場合にはこれが有利に働くでしょうが、コネクタ周囲にスペースが無い場合には不利に働きます。横からと上から、どちらが良いのかは「車両による」としか言いようが無いです。カングーの場合どちらにもあまり余裕は無く、横からだとコネクタの抜き差しがしにくいのですが蓋が閉まらないよりは良いと思っています。

スイッチでさえも面倒だと思ったら電源をアクセサリから取ることも考えています。「Vendor Option」の一つをAccessoryに割り当てている車種があるそうで、その場合それを利用すればスマートに接続できます。カングーの場合どうなのかは不明です。コネクタのピンは細くテスターの針が届かなかったのでそれ以上調べていません。

増設(分岐)ケーブルの別の商品では16ピン分全て結線されていて、しかも16本全てのコードが独立しているものがあります。そちらの商品なら車両側のコネクタにアクセサリが来ているか簡単に調べられますし、来ていた場合にはそれを常時電源と入れ換えることも容易です。あまりに見た目がアレなので購入するのは止めたのですが、DIY的にはそちらの方が楽しめそうです。



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