2016年7月19日

写真がもっと上手くなる デジタル一眼 交換レンズテクニック事典101


交換レンズ専門の書籍が欲しかったのですが、399円と少し安くなっていましたので購入してみました。


「写真がもっと上手くなる101シリーズ」の一冊です。


「写真の撮り方」の本はいろいろありますし、カメラ雑誌を見ていると「個別の交換レンズの評価」がわかります。そのようなものの他に「感性に頼らない理論的な交換レンズ選び」のようなものが無いのだろうか?と思っていました。

結論から言うとこの本は期待外れでした。焦点距離と画角の話とか、絞りと収差の話とか、「写真の撮り方」にも載っているような話が多く、「レンズ固有」の話はほとんどありませんでした。

また、内容も歯切れが悪いです。例えば「ズームレンズはどの焦点距離がよく写るのですか?」という質問にも「現在のレンズでは~(略)~驚くほど高画質です。」と言ったようにネガティブな記述はほとんどありません。

「手振れ補正機構があると解像力は落ちますか?」という質問にも「現行モデルは以前よりも高画質化されている」と答えていて、 デメリットについては「初期のモデルは~(略)~ハレーションが多くなるなどの不具合も聞かれました」との記述があるだけでした。その「不具合」の部分を詳しく聞きたいのですが、何かごまかされているような気分です。

唯一、「MTF特性図」についての記述が少しだけ有り、これは撮り方の問題では無くレンズの違いを客観的に示す数値なので役に立ちました。このような情報がもっとあったら良かったのにと思ったのですが。


まあ、この手の指南書の場合、一冊の中で役に立つ情報が一つでも載っていれば買った甲斐があるというものなので、私にとっては「MTF特性図」の情報が役に立ったということだけで満足すべきなのかもしれません。



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