ムーンフェイズの腕時計が欲しくていろいろ見ていました。現在の資金力で買えるのは中国製クォーツが精いっぱいの中、目を付けたのが次の2点。
・ヘンリーロンドン
名前の通りイギリスのファッションウォッチ・ブランドのようでオフィシャルサイトもあります。どこも同じような値段で売っていて安売りは見かけません。
・MOVEBEST
文字盤に「雷紋」(ラーメンのどんぶりに書いてある四角い渦巻文様)っぽい模様が書いてあっていかにも中華風ですが、海外サイトを含めてもAmazon以外には見つからない素性不明なメーカーです。もちろん公式サイトも見つかりません。
どちらも1万7千円ほどと私にとっては気軽に買える値段ではありません。MOVEBESTの方は革ベルト仕様がセールで1万円ほどになったこともあったのですが、どうせなら金属ブレス仕様が欲しかったので買いませんでした。
そんな時に、ムーンフェイズではなくクロノグラフなのですが、金属ブレス仕様のMOVEBESTが1990円で売っていました。この時計の存在は知っていたのですが、それまでは2万円ほどで売っていました。思わず衝動買い。
安物クロノはセンター針が永久秒針であることが多いのですが、これはしっかりクロノ秒針です。でも秒インデックスが無いので意味無いです。ついでにクロノ分針(10時位置のサブダイヤル)のインデックスも5分ごとです。インデックスが少ないことで実用性は低いのですが、それによって上品なイメージになっているので、これで正解だと思います。
最大の魅力はクラシカルなドームガラスということ。文字盤もドーム状に湾曲していて、(安物時計には珍しく)長い針の先が文字盤に合せて曲がっているように見えるのもポイントが高いです。文字盤も針も本当は真っ平らなのかもしれず、ガラスの湾曲によって曲がって見えるだけかもしれないのですが、少なくても見た目では曲がって見えるので「良し」です。
ラグやリューズが結構凝った形状をしています。すくなくとも2~3千円の時計には見えません。厚みが薄いのも良い。
ブレスもなかなか凝っています。重さも結構あります。
安物時計はスクリューバックと見せかけてポコ蓋(コジ開け方式)のことが多いのですが、この時計はおそらくスクリューバックだと思います。電池交換時にハッキリするでしょう。
しっかり「CHINEESE LI WATCH」と書かれていますし、文字盤の雷紋?とあわせて考えると「中国製」は隠すものではなく逆に誇りに思って作られていることがうかがえます。
バタフライバックル。最近は安物もこの方式ですね。腕の細い私にはありがたいです。
内側のコマと外側のコマが結合している(動かない)ものが多いのですが、これは動きます。
私の持っているゼニス・クラスエルプリメロに雰囲気が似ているかな?と思って並べてみました。さすがに腐っても(この年代のゼニスは「機械は一流、ガワは三流」といわれたほど見た目の評価が低い)ゼニスです。さすがに高級感では勝負になりません。
ならばこちら、オリエントスター・ダイナミックです。これならば勝負になるか?
これでムーンフェイズだったら大満足なんですが…
******2021/05/21追記*******************************
電池交換:SR927SW
ムーブに「3JEWELS」「ISA cal.8171」「FAR EAST ASSY」の刻印がありました。ISAって聞いたことがなかったのですが前身となる会社は1958年設立のスイスのムーブメーカーのようで、現在はクォーツ専門ですがそこそこ大きいムーブメーカーのようです。製造は中国のようですが。
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