2015年7月7日

浄水カートリッジの分解


分別廃棄するために交換したビルトイン浄水器の古いカートリッジを分解します。


使用済み浄水カートリッジは水を含んでいますので1kg以上あります。カートリッジを逆さにしてもほとんど水は出てきません。このまま一般ごみとして出すことが出来ませんので分別のため分解します。

ラベルを剥がした状態です。


まず上部ぐるりと一周切れ込みを入れます。電動工具が無いと厳しいと思います。切る場所はこの写真の位置がベストです。構造がわかればその理由がわかります。


上部が外れました。見えている黒いものはスポンジ状のフィルターです。フィルターの厚みは1cmほどで、これより上を切ると蓋の部分なのでスパっと切れないですし、これより下を切ると活性炭が出てきてしまいます。


黒いスポンジを外します。


中央の白い部分を外します。活性炭に埋まっているだけです。


残りの部分には活性炭がたっぷり詰まっています。


切り取った蓋となる部分には入水部分にだけ薄いフィルターが張り付けられています。最初に大きなゴミを通さないようにしていると思われます。


写真の中央部分は濾過された水が最終的に出て行く部分なのですが、結構汚れています。メーカー推奨の1年の2倍にあたる2年使用したせいでしょうか。

本体の左にあるのが心臓部「中空糸膜フィルター」です。


こちらが排出部になります。樹脂でかためてあるのかカチカチです。よく見ると小さな穴が開いているのがわかります。


反対側の蓋を外すとこうなっています。中空糸が束ねられているのがよくわかります。


本体の水の出入り口と対比させると仕組みがわかります。
上部外側から入った水が活性炭を通って下部まで行き、中央にある中空糸膜を通過した水が上に登って行き、本体上部中央にある穴から出て行くわけです。



外壁の厚みはこんなにあります。水に圧力をかけないと中空糸膜を通過させることができないからだと思われます。


残った活性炭を取り除くとこんな感じです。


まわりに張りついているのは布状のフィルターです。おそらくですが、活性炭とケース外壁の間に水だけが通る空間を作り、活性炭にまんべんなく水を送るためだと思われます。
外そうとしたのですがケースにぴったり張りついていて破壊してでも分離することができませんでした。この過程で上部にはパッキン(写真の赤いもの)が装着されていることがわかりました。
この部分、地味ですがメーカーのノウハウが詰まっているところと見ました。


活性炭を取り除けばプラスチックの塊ですので、燃えるゴミなのか粗大ごみなのかはたまたプラスチックごみなのかはわかりませんが(自治体によって違います)、処分は簡単でしょう。

販売店によっては回収伝票を同梱していて使用済みカートリッジをメーカーへ送ることが出来るようです。



1 件のコメント:

  1. ご指導ありがとうございます! From Taiwanese user.

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