ワールドボーイのペットネームが付けられています。
ナショナルとパナソニックのダブルネームになっています。輸出もされていたのでしょうか?
「ワールドボーイ」シリーズはBCLブームで一世を風靡した「クーガ」シリーズの前のシリーズです。
このTX World boyはワールドボーイシリーズ最後のモデルで、この少し前にRF-848 World boy GXOというモデルが発売されており、その廉価版の位置付けのようです。
ワールドボーイGXOからSメータとFM送信機能を取り去ったのですが、価格は900円しか安くなっておらず当然GXOの方が人気(併売していました)でした。
と分かったようなことを書きましたが実際のところ私世代よりも古い機種ですのでネットで集めた情報です。クーガやスカイセンサーのようなマニア受けする有名な機種でもありませんですし、購入時には何の情報もありませんでした。リサイクルショップで数百円で売っていてキズや汚れはありますし、かなりの年代物なのは見て明らかでしたが、重さやがっちりとしたつくりからかなりの高品質感を受けました。おそらくボリュームのガリはあるでしょうが、ちょっと整備したらきっとお気に入りのラジオになりような予感がしたのです。
実際のところは受信性能は問題なく、音量調整ガリも無くキレイな音を出力してくれました。感度は普通といったところでしょうか。
がっしりとした筐体でずっしりと重く、まさしく質実剛健といった風体です。良い具合にヤレていてキズ・汚れがかえって良い雰囲気を出しているように感じました。
電源は乾電池の場合、単2×4本です。
ACでも入力でき、ACアダプタ無しで直接入力します。本体側はメガネプラグに似た形状ですがツメが付いています。購入時にACコードは付属していなかったので通常のメガネプラグを差し込んだところ、ちょっときつかったですが接続でき、電源も入りました。
サイドに 「DC OUT 6V」 端子があります。何に使うのかわかりませんがアンテナの増幅かローテーターの電源用かな?と予想しました。
「MPX OUT」という端子も何なのかわからなかったのですが、MPXはmultiplexの略でFMステレオの復調前の信号を出力していることがわかりました。復調前ですのでここにステレオイヤフォンを付けても聞こえません。ステレオアダプターという外付け機器を繋ぎます。ということは先ほどのDC OUT端子は予想とは違ってステレオアダプターの電源用と言うのが正しい気がしてきました。
背面の「NSB CRYSTAL」端子はここに水晶発振器を付けてNSB(ラジオたんぱ)を受信しやすくするものだそうです。そう言われても正直、よくわからないのですが、受信「しやすく」するという表現や、ラジオたんぱの周波数は3種あることから、「NSB CRYSTAL」を付けると受信周波数が固定されるのではなく、あくまでダイヤルを動かしてチューニングするときに同調しやすくするための物のようです。これを付けると近隣周波数の別放送が受信しにくくなる弊害があるため脱着式になっているそうです。
もう一つわからない端子があります。「STEREO IN REC OUT」端子です。写真を見れば分かるのですが、「STEREO IN」と「REC OUT」は並列に書かれています。INとOUTが同一端子?「REC OUT」だけなら録音用のLINE-OUT端子と考えられるのですが、謎です。
National Panasonic RF-828
TX World boy
1973年3月発売
13,900円
周波数カバー範囲:MW(525~1605KHz)、FM(76~90MHz)、SW(3.9~12MHz)
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