自宅には高い所に明り取り用の窓があります。電動で開閉するようになっているのですが、その電動機構が故障しました。
窓は「ルーバー窓」あるいは「ジャロジー窓」とも言われるタイプで、横長のガラスが8枚並んでいます。それぞれのガラスが回転し、換気できるようになっています。トイレや浴室などで良く使われるタイプで、私の家では高所明り取り以外にも納戸の窓で使われています。
このタイプは窓を全開にしなくても換気が出来るので防犯上有利ということでよく使用されています。しかし実際のところはガラスを簡単に外すことができるので防犯にはかなり難があるのですが、本題では無いのでここでは割愛します。
ルーバー窓は通常、ハンドルをクルクル回して開け閉めします。しかし高所にある明り取りはとても手が届く場所ではないので電動になっています。
電動は手元にあるボタンを押すだけで開閉できるので非常に便利です。しかし、しばらく前から動きが怪しくなっていました。本来は「開」または「閉」ボタンを一回押すだけで「全開」あるいは「全閉」されるのですが、一回押すだけでは途中で止まってしまい、数回押さないと全開・全閉されないような状態になりました。
その状態でだましだまし使用していたのですが、ある日まったく動かなくなりました。運の悪いことに全開状態です。しかも天候が思わしくありません。
さっそくはしごを用意して窓まで登ってみます。手で動かしてみようとしましたが押しても引いてもびくともしません。 そうこうしているうちに大雨が降ってきました。それも強い向かい風です。びしょ濡れになりながら作業しました。
モーターの回転をリンク構造を介してルーバーを動かしています。
動かないのはモーターが固着しているからだと判断してモーターを取り外しました。そうするとルーバーの動きはフリーになり、閉めることが出来るようにはなりました。
しかしルーバーの重みで手を離すと全開になってしまいます。木片を適当な長さに切ってストッパーにすることで全閉状態を保持することができましたので応急措置はこれで完了です。
こちらが外したモーターです。
モーターの軸は一部がフラットになっていて、これがリンクとかみ合うようになっています。リンクが外れないようにイモネジで固定しています。
我が家の高所にあるルーバー窓は実は3か所あります。じつはこの故障、2か所目です。前回はモーター軸とリンクの結合部分が摩耗し、モーター軸が空回りするために開閉できない状態になったのですが、今回の結合部分は実に綺麗です。原因は別にあるようです。
後日確認したところ前回の故障とは原因が違い、モーターあるいは制御部分の故障と推測されました。
3か所のルーバー窓のうち2か所が故障したわけですが、残った1か所の動きも怪しく、こちらが故障するのも時間の問題でしょう。窓に貼ってあるステッカーには「98年6月製造」とありました。 約17年経っていますので寿命なのでしょう。
ネットで検索しても「電動の」ルーバー窓の情報はほとんどありません。手が届くところであれば手動で十分ですし、高所で使用することはあまりないのかもしれません。
よく見ると温度センサーやスイッチがあり、気温によって自動運転するようです。かなりの高級タイプで購入時には高額だったことが伺えます。
修理がいくらかかるのかはわかりませんが、技術料も加味するとかなりの金額になることは想像に難くありません。
開閉をあきらめればお金はかからないのですが簡単にはあきらめられません。開閉できるメリットがものすごく大きいのです。夏場だけなのですが、天井付近に溜まった熱気を換気できるので、ここを開けるとかなり涼しいのです。ここを開けて屋根裏換気扇を回すと冷房いらずです。
一方、冬場のルーバー窓はいただけません。開閉するメリットは無く、逆に大きなデメリットがあるのです。ルーバー窓は構造上、隙間風が防げないのです。全閉状態でも空気の流れを感じます。現在主流の高断熱・高気密住宅には向かないでしょう。これが電動ルーバー窓のネット情報が少ないことに繋がっているのではないかと推測します。
さて、電動ができないのであれば手動にするのみです。次回の記事で紹介します。
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