2015年8月25日

ルーバー窓を電動から手動に改造


高所にある明り取り用のルーバー窓の電動機構が故障しましたので、手動で開閉が出来るように改造しました。


用意するもの
・伸縮ポール(ローラー刷毛を取り付けて高所に塗料を塗る用のもの・伸縮継ぎ柄)
・30cmの金属プレート(楕円の穴がいくつも空いているもの)
・20cmの金属プレート
・L字金具
・M5のネジ、ナット
・大き目のタッピングネジ
・ワッシャー数種

まず、アルミサッシの一部に溝を開けます。ドリルで穴を複数開けてから穴を繋ぐようにヤスリで整形しました。


溝に30cmの金属プレートを差し込み、プレートの端とリンク機構(写真のガラスの横の黒いリンク構造)をM5ボルト/ナットで接続します。
写真のボルトで留まっている部分は元々はモーターから延びるリンク(写真の上部に見える金属色の部分)と接続されています。モーターから延びるリンクを外して代わりにプレートの端と接続します。(穴はそのまま利用)
写真にはナットが一つしかありませんが、ダブルナットにしました。場所が場所だけにナットが外れると面倒なので。

応急措置で外したモーターは元に戻し、モーターから延びるリンクとも元のように接続しておきます。何故かと言うと、モーターから延びるリンクの下部にはバネが仕込んであり、窓を開くときの重さを軽減しているので、それを生かすためです。


金属プレートの中間をタッピングネジで固定します。ワッシャーなどを使用して金属プレートがフリーで動くようにします。穴の位置は慎重に決めてください。ここを支点に「てこの原理」で窓のリンクを上下させるようにします。円運動を上下運動に変えるので、金属プレートの穴が楕円でないとスムーズに動きません。

こちらが窓を閉じた状態です。


こちらが窓を開けた状態です。


ちなみに壁紙の一部が剥がれていますが作業中に誤って付けてしまったキズで、金属プレートが擦れることでできた傷ではありません。2か所の窓で同じ施工をしたのですが、2か所目は綺麗にできました。


伸縮ポールの先に短い方の金属プレートをダクトテープで固定し、金属プレート同士の先を結合します。フリーで動くようにし、ここもダブルナットにします。


床面から届く高さに伸縮ポールの長さを調整します。


ポールを上げると窓が開き、下げると窓が閉じます。手を離すと自重で下がってしまうので上げた状態で固定できるようにする必要があります。私の家の場合はちょうど良い場所に梁がありましたので、そこに引っかけられるようにL字金具をポールに取り付けました。

こちらが窓を開けた状態です。



窓を閉じるとこうなります。


伸縮ポールを使用するのは、大人には手が届いて子供には手が届かない長さにするのが簡単だというのが第一の目的です。しかしこれは普通の棒を切った方が安く済みます。もっと大きな目的は使わない時には短くすることができることです。
冬場には窓を開閉する機会が無いので、ポールを短くしておけば邪魔にならないし見栄えも多少は改善されるというわけです。

かかった費用ですが、ホームセンターで買った金属プレートが意外に高いので、一つの窓につき3,000円弱でした。もう少し安くしたいところですが、特に「てこ」の動作をする金属プレートは条件がきついです。穴が多い(=柔軟な配置ができる)、穴が楕円(上記で説明しましたが楕円でないとスムーズに動作しない)、厚み(てこの動きをするので強度が必要)が必要です。金属プレートを自分で加工すればもう少し安くできると思います。



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