2015年2月20日

ルノー メガーヌ


代車でRenault Meganeを借りたので感想を記します。
あまり他の車に乗る機会がないので楽しかったです。


まず外観ですが、カッコ良い!かなり気に入りました。カングーの平坦な面とは全く違い抑揚のあるボディワークで艶っぽいです。


鮮やかなブルーの色も良いです。もっと明るい空色(ルーテシアの「ブルー・ドゥ・フランス」のような色)の方が好みですが、あの色はルーテシアサイズだったら似合うけどもっと大きなメガーヌだと似合わないかも、とも思います。


内装はカングーと比較すれば豪華ですが、普通に考えればいたって普通です。ダッシュボードがソフトパッドなのは良いです。助手席前の木目調パネルは写真で 見たら「似合わないだろ」でしたが実物はそれほど違和感はありません。シートも含め下半分は白っぽいグレーです。黒一色よりはかなりましですが、もっと温 かみのあるベージュ色の方が好みです。また、どこかに差し色をいれるとかもう少し遊び心があった方が良かったかと思います。

シートは一部革(ビニール?)の布張りです。好みは全面布地ですが、コンビにするのだったらいっそのこと総レザー(ビニールで十分)にしてほしいです。


後席は狭いです。前席を中間にセットすれば膝がぶつかるほどではないですが余裕は無いです。予想ではルーテシアがこの位で、メガーヌはもう少し広いと思っていたのですが残念です。カングーの広大な頭上空間に慣れているので高さが気になるかと思いましたが、意外とそうではありませんでした。


エンジン・トランスミッションは今は廃版となった2リットル・CVTです。最初は2,000回転以下でゆるゆる加速していたら非常にレスポンスが悪かったです。2リットルでこのトルクの細さは何だろう?もしかして運転の仕方が合っていない?と考えて意識的にアクセルを踏み込むようにしたら印象が一変しました。リニアに加速するようになりました。
カングーと比べたら失礼ですが3倍早い感覚です。

トランスミッションはかなりの高得点を付けられます。CVTの美点である息継ぎの無い加速が味わえる一方で、ネガであるエンジン回転と車速の乖離が見られません。6速マニュアルモードが付いていますので必要とあらばスポーティな運転ができます。特にシフトダウンはタイムラグも無くトントン
と変速できます。DP0の私には無茶苦茶羨ましいです。


乗り心地ははっきり言って硬いです。いや、現代基準では決して固い訳ではないのでしょうが、カングーと比べるとかなり硬いです。もちろん不快ではありません。しかし、ベーシックなフランス車を選ぶ層にはもっと柔らかい方が喜ばれるのではないかと思われます。
コーナーはロールも少なく安心感があります。しかしステアリングがいけません。速度域・切れ角にかかわらずねっとりと不自然に重いです。

燃費も良くありませんでした。カングーが9.5リットル/100kmのところ同条件で10.5リットル/100kmほどでした。現在の1.2リットル+EDCだとどのくらいになるのか興味が湧くところです。

冬なのでエアコンOFFにしたのですが、ヒーターの温度調節が難しかったです。HIの下が27.5℃なのですが、HIだと暑すぎ、27.5℃だと寒すぎです。この切り替え時に奥の方で何かが動く音がするのでHIは特別なモードのようです。現代の車はエアコン・ヘッドライト・ワイパー・パーキングブレーキな ど全てオートで使用するものなのだと実感しました。


後、細かい点を上げるとステアリングの下側スポークが太くて違和感がありました。二本で一組になったスポークですが、回すときに手に引っかかってジャマだと思いました。また、スピードメーターが大きな白地で夜間、視界の邪魔になります。もしかしたら設定で変えられるのかもしれませんが常時視界に入ってきますのでこれは耐えられないな、と思いました。それから前席ドアの取っ手が前過ぎるので力加減が難しいです。ただ、最近の車はほとんどこれですね。おそらく肘掛部分を作るために取っ手が前方に移動したのだと想像します。せめて肘掛部分にポケット状の窪みがあったらよかったのですが。最近の車にはなぜないのでしょうか疑問です。

私は一つの車に長く乗りますし、試乗もほとんどしないので非常に楽しみにしていました。メガーヌはワゴンでしたら購入候補にしていたこともありワクワクしていたのですが、結果からすると期待外れでした。特に乗り心地ですね。昔(といってもシトロエンCXとかの大昔ではなく十数年前で十分なのですが)のフランス車の乗り心地はもう手に入らないのでしょうか。

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