2015年2月5日

カングー タイヤ交換


新車装着タイヤを5年42,000kmで交換しました。


新車装着タイヤはMichelin Energy Saver Plus でした。さすがミシュランです。あまり擦り減っておらず、山はまだまだあります。およそ3分山といった具合でしょうか。少なくとも後1万キロは走れそうです。


ではなぜ交換したのかと言うと、ひび割れが激しいからです。全体に細かいひび割れが入っているのは仕方がないとしてもサイドからトレッドにかけて大きな亀裂が入っています。




写真は最も大きな亀裂ですが、ここ以外にも数か所、同じような亀裂があります。どこかに引っ掛けてできた傷ではありません。経年劣化から来るものだと思います。

亀裂には自分でも気付いていましたが、先日整備に出した際にもメカニックに指摘されました。さすがに専門家に注意を受けると安心して運転できない気持ちになり、交換を決断しました。

それにしてもたった5年でこんなに劣化するものなのでしょうか?このミシュランは英国製なのですが、欧州製のゴム・プラスチックは耐久性が低いように思えます。前車のシトロエンは特にエンジンルーム内のゴム・プラスチックが劣化し、触るだけでボロボロ崩壊するようになりました。
そういえばもう10年以上前の話になりますが、ピレリのスタッドレスを履いていた時に3年ほどでひび割れがひどくなり、ついにはトレッドの溝部分のひび割れから空気が漏れだしてきたことがありました。
少なくとも高温・多湿の日本で使う場合には日本製のゴム・プラスチックが一番だと思います。

さて、交換を決めたと言っても最近の円安でタイヤが高いです。オートバックスやイエローハットなどのカー用品店を覗いてみたのですが躊躇する値段です。通販は非常に安いのですが持ち込み交換してくれる店を知りません。
まだ行ってみたことのないコストコにしようかと思いました。最近は昔のように安いわけではないようですが、レジャーとして行くついでにタイヤ交換も良いのではないかと考えていました。

そんな時に知り合いから新しくできた店(フジコーポレーション)が安いと聞きました。行ってみると確かに安く、タイヤ単体で比較すると通販よりは高いですが、諸経費込でカー用品店の6割ほどの値段でしたのでここで購入することを決めました。

そうなれば機種選定です。以前から候補は考えていました。「ダンロップ・RV503スター」と「ミシュラン・エナジーセイバープラス」です。
カングーのタイヤサイズは195/65R15です。以前はこのサイズはあまり出回っていなかったと記憶していますが、プリウスのおかげで選択肢が広がりました。

ダンロップ・RV504(RV503スターは既に廃番だそうで)は7,900円/本。
ミシュラン・エナジーセイバー+は10,000円/本。

店員さんが「こんなのもありますよ」と出してきたのが「ミシュラン・プライマシー3」です。あれ?そんなのあったかな?と思っていたら店独自のものだそうです。
プライマシー3は16インチ以上しか日本で正規販売されていません。ただしアジア市場向けに15インチ以下も製造・販売しており、東南アジアで製造されたものを店が直輸入しているらしいです。
東南アジア製造だということ(嫌がる人もいるので)、代理店を通さない直輸入だということで安いという話で、値段はダンロップと同じ7,900円/本でした。

私は製造国にはこだわらないことにしています。本音を言うとこだわりたいのですが、現在のグローバル社会においては部品から組み立てまでさまざまな国で行われていますので、そもそも何をもって「製造国」とするのかもわからないです。もちろん表記としての決まりはあるのでしょうが消費者の立場としてあまり意味があるとは思えません。
タイヤのような単純な製品(異論はあるでしょうが、自動車などと比較すれば単純と言って差し支えないかと)においても同様で、ゴム・添加剤・スチールワイヤー等の製造メーカー、製造機器のメーカー、作業員、品質管理等、多岐にわたる品質を「製造国」の一言で判断することは出来ないと思っています。
消費者としてはメーカー(ブランド)を信頼の基準とするのが現実的ではないかと。

店員さんは耐久性:RV504>Primacy3 乗り心地:RV504<Primacy3と言っていました。私の印象とは全く逆でしたが、本人が試乗しての感想だそうです。

エコタイヤ・グレーディングは3種とも転がり抵抗係数が「A」、ウエットグリップが「b」でした。
※プライマシー3は展示してあるのがサイズ違いでしたが「Ab」表記がありそれで判断したのですが、後に間違いであることがわかります。(後述)

やっぱりミシュランが好きなのと今とは違うタイヤにしたかったのでプライマシー3にしました。価格は諸経費込で42,000円弱でした。

装着されたタイヤには「Primacy 3 ST」と書かれていました。ネットで調べてみるとなかなか興味深いことがわかります。



・「Primacy 3」とひとくくりにされているが厳密には「Primacy 3」と「Primacy 3 ST」の2種類ある。
(以下は厳密な意味での名前)
・「Primacy 3」は従来の「Primacy HP」後継でスポーツ系。(グリップ重視)
・「Primacy 3 ST」は従来の「Primacy LC」後継でエコ系。(耐摩耗性重視)
・同サイズの「Primacy 3」「Primacy 3 ST」は存在しない。
・サイズによって製造国は異なる。
・195/65R15のグレーディングは「Ac」。他サイズは全て「Ab」。
(195/65R15は日本正規販売されていないのになぜか届け出されている)

装着タイヤの表記からはそのほかにも「タイ製」「91V」「TREADWEAR 340」等がわかりました。


ショックだったのが製造から2年弱経っていたことです。これはさすがに古すぎます。耐久性が不安です。ただし製造から販売まで2年以内を社内基準にしているメーカーが多いようなので一応基準内のようです。
劣化の激しいスタッドレスで製造から3年と最新とを比較した場合、性能劣化は誤差の範囲内というデータもあるようなので夏タイヤでは問題ないのかもしれません。それよりも保管状態に左右されるようですが、こればかりは祈るしかありません。
せめてもの救いは4本とも製造時期が揃っていたことです。


製造時期が古かったこととエコタイヤ・グレーディングが「Ac」だったこと(個人的にウェットグリップは最も重視するところ)が事前にわかっていれば他を選択したと思います。(他も製造時期が古いことも考えられますが)

まだそれほど走っていないので評価をするのは早いですが、ファーストインプレッションはあまり良くありません。もちろん使い古したタイヤより明らかに静かで乗り心地も良いです。しかし今までの経験上、タイヤ交換後にはニンマリするほど改善されるのが普通です。特に家族の車ティーダはタイヤ交換で別物というほど乗り心地が改善されました。そう考えると「伸びしろ」が無いというか向上幅が少ないように思えます。
走行距離が延びてからまた評価したいと思います。

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インプレッションを記事にしました。よろしければどうぞ。
交換後タイヤのインプレッション




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