卓上IH調理器の掃除

養父から「掃除をしたら電源が入らなくなった」とレスキュー依頼がありました。


いわゆるいじり壊しというやつですね。何かと思ったら卓上IH調理器（電磁調理器／クッキングヒーター／インダクションレンジ）でした。

メーカー名を調べると…アムウェイ…
詮索は止めておきましょう。養父母は個人商店をやっているので付き合いもあるのだと思います。

実際の製造元はシャープだということが分かります。
12年前の商品ですね。埃があまりにもひどかったので分解して掃除したところ、元に戻しても電源が入らなかったとのことです。

特に複雑な構造ではなく、裏側のネジ7本外せば分解できます。養父はこの状態で埃を取ったとのことですが、自分的には十分には思えなかったので…

さらに分解して徹底的に掃除しました。

冷却ファンが付いているので綿埃がひどく、さらにふきこぼしなどで内部に入った油分でベトベトでした。大きいヒートシンクの効率も上がるでしょう。

パッキンがあるとはいえヒーター中央部に穴が空いているのと、一部外装にひび割れがあり、そこから液体が内部に入り込んだものと考えられます。

中央部の穴は物理スイッチになっていて鍋などが乗っていることを感知する役割を持っているものと思われます。現在販売しているものは電気的に感知していますので穴などありません。この部分だけを見ても旧式だということがわかります。

汚れているのを奇麗にするのは好きなのですが、不潔なのは嫌いです。調理器具は不潔になっていることが多いのであまりやりたくない作業ですが、今回は虫の死骸等が無かったのは幸いでした。

元に戻す際の部品の位置関係でちょっとしたコツがあることが分かりました。養父はうまく収めることができずに位置がずれ、電源スイッチが引っかかっていたようです。

よくよく聞くと同じものが3台！あることが判明。全て掃除しました。一度やってコツがわかればなんということはありません。

↓なんと未だに同じものが販売されていることに驚きました。



IH調理器が一般に普及したのは2000年ほどでしょうか？今回、掃除したものは2004年と出始めの頃なので現在のもののほうが性能・機能的に大幅に進化しているものと思われます。価格も安くなりましたので買い替えた方が良いとは思いますが、年配の方には使い慣れたものの方が良いのかもしれません。