2017年5月21日

カーエアコン・ガスの補充③


今回はより本格的なマニホールドゲージを準備して再挑戦します。



前回は簡易的なゲージ付きガスチャージホースでエアコン・ガスの補充をしようとして失敗しました。カングーの低圧バルブ径がなぜか高圧バルブ径だったからです。
新たに購入したマニホールドゲージは4,300円の安物です。1万円以下の物はほぼ全て同じような写真なので、出所はどれも同じではないかと思われます。



さっそく作業開始です。マニホールドゲージをボンネットにぶら下げるとプロっぽいですね。高圧側は今回は接続しません。(高圧側バルブが見当たらないので)


サービス缶切りバルブはレバーで締めこむタイプです。


私のような素人にはねじ込み式の方が安心感はありますが、問題は無かったです。




針が引っ込んでいることを確認してから缶を接続します。


マニホールドゲージのバルブが全て閉じていることを確認してからエンジンをかけ、温度最低・内気循環。風速最大でエアコンをオンにします。ドアを全開にししてしばらく待ちます。

問題の低圧側バルブにクイックカプラーを接続します。話通り、高圧用カプラーで接続できました。


マニホールドゲージの低圧側バルブを開けた後、缶を少し緩めます。シューと言う音がしたら再び閉めます。配管内の空気を抜くためなのですが、この方法の他に、缶に穴を空けた後、ガスを出しながらカプラーを接続する方法もあります。今回はまず、ガスを入れる前の圧力測定をしたかったので前者の方法をとりました。

圧力は 38 psi と言うところでしょうか?ネットで適正圧力を調べてみたのですがイマイチ正解が分かりませんでした。本来は外気温・低圧側・高圧側、の全てを考慮しないといけないようです。


前回買ったガスチャージホースには簡易的なメーターが付いているのですが、それを見ると25~45psiが適正だと書かれています。


それを頼りにすると38psiは適正圧と言うことになりますので補充すべきか悩みどころです。今回買ってきた冷媒は200gです。




 エンジンルームのシールを見ると冷媒の充填量は550gということなので約3本分ということになります。一旦缶を開けたら途中で止めるには大気放出するしかありません。R-134aはオゾン層は破壊しませんが、温暖化には影響しますので避けなければなりません。


新車購入時から冷媒ガスは減ることはあれ、増えることは考えられません。実際にエアコンの効きが悪くなっていることは実感しているわけで、ここは補充すべきと考えました。

ここからの作業は缶に穴を空けるだけです。サービス缶切りバルブのハンドルを締めこんで穴を空けた後、元に戻すと缶の圧力で冷媒がエアコンに入っていきます。思っていたよりも時間がかかり、10分以上かかったかと思います。

ネットの情報によると缶を逆さにすると書かれているものもありますが、個人的にはやらない方が良いのではないかと考えます。 缶を逆さにすると冷媒が液体のままエアコンに入っていくので早く充填できますが、低圧系の先にはコンプレッサーがあります。コンプレッサーは気体だから圧縮できるのであって、圧縮できない液体を圧縮しようとすると壊れるのではないかと思われます。

缶に冷媒が残っているうちは気化熱によって缶が冷えます。缶が軽くなって冷えなくなったら全て気化したということなので充填完了です。

ゲージの値は意外と変化が無く、およそ 41 psi と言うところでしょうか?思わず「もう一本!」と言いたくなりますが、さすがに元のガス量が1/3になっているとは考えにくいので自重します。


圧力を確認したらバルブを閉め、カプラーを抜いたら作業完了です。
前回と同じように吹き出し口の温度を測ったら、窓が全開の状態で約10度でした。(前回は約13度)


窓を閉め切ると約6度でした。(前回は約7度)


微妙に下がっていますが、外気温などの条件が違いますので誤差の範囲でしょう。しばらく走ってみないと評価できません。


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